日本オラクルは、6月24日、伊藤忠ケーブルシステムによる「Oracle Cloud Infrastructure」の採用を発表した。伊藤忠ケーブルシステムは、同製品によって、ケーブルテレビ(CATV)業界向け顧客管理システム「Symphonizer」のクラウドサービス基盤を構築した。
伊藤忠ケーブルシステムは、CATVからCS/BS放送、地上波局、映画業界、ポストプロダクションに加え、通信会社、IP放送、OTT、企業内映像配信などの幅広い分野・業界において、映像、通信、音響を専門とするワンストップ・ソリューション・プロバイダーとして、顧客管理システム「Symphonizer」をはじめとした多様なソリューションを提供している。
「Symphonizer」は、顧客、契約、機器、工事、請求、入金管理および経理計上をはじめとする基幹機能とともに、CATV業務全般に関わる機能を備える。近年のCATV事業者のサービス多様化にともなって、ユーザー企業から提供サービス拡大への柔軟な対応や、ハードウェアの障害などによるダウンタイムの最小化、管理コストの低減といった要望が寄せられていた。
今回の、伊藤忠ケーブルシステムにおける「Oracle Cloud Infrastructure」の採用は、こうしたユーザー企業からの要望に対応すべく、従来はオンプレミスで提供していた「Symphonizer」をクラウドサービスとして提供すべく行われた。「Oracle Cloud Infrastructure」は、優れた性能およびコスト効果をはじめ、CATV事業者に月額定額課金を設定できる変動の少ないIaaS料金体系、セキュリティ向上および運用管理の複雑さや負担を軽減するコンパートメントが評価され、今回の採用に至っている。