HENNGEは、SaaS認証基盤(IDaaS)の「HENNGE One」が、フォーティネットジャパンが提供する統合脅威管理(UTM)製品「FortiGate」に対応したことを発表した。
HENNGE Oneは、Microsoft 365やGoogle Workspace、Box、LINE WORKSなど、複数のクラウドサービスへのセキュアなアクセスとシングルサインオンを実現するIDaaSだ。一方FortiGateは、フォーティネットを代表するエンタープライズファイアウォールプラットフォームとなっている。
近年、国内ではランサムウェア(身代金要求型ウイルス)による感染被害が多発しており、警察庁の発表によると、ランサムウェアの感染経路は「VPN機器からの侵入」が68%、「リモートデスクトップからの侵入」が15%を占めており、テレワークに利用される機器の脆弱性や、強度の弱い認証情報などの利用が主な原因となっているという。
「HENNGE One」と「FortiGate」が連携することで、「FortiGate」のSSL-VPN認証を利用して社外から社内システムにアクセスしている企業は、アクセス時のセキュリティをより強化することができるとしている。
また、「HENNGE One」のID/パスワードや本人認証、デバイス証明書などの多要素認証を実現するアクセス制御機能によって、不正アクセスのリスクを防ぎながら「FortiGate」を利用できるとのこと。
HENNGEは、今後も「HENNGE One」と連携するソリューションを増やし、企業の利便性と安全性の両立したネットワーク環境の導入を支援していくとしている。
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