Snowflake合同会社は2024年9月12日、第6回 「Data Drivers Awards」のAPJの受賞企業および、第4回「Japan Data Drivers Awards」の受賞企業を発表した。
Data Drivers Awardsは、業界全体でデータクラウドによる可能性を高めたSnowflakeの顧客を表彰するアワード。各賞の受賞者は以下のとおり。
塩野義製薬
- 受賞部門:DATA DRIVER OF THE YEAR
受賞理由
同社は、データの可視化と高度解析の基盤にSnowflakeを活用。従来のオンプレミス環境からデータクラウドに移行することで、大規模データの解析にかかる時間を短縮させ、データサイエンティストをはじめとしたデータ活用者の思考の中断をなくし、モチベーションの維持、生産性向上に貢献したという。
三菱商事
- 受賞部門:COLLABORATION 日本およびAPJ地域で同時受賞
受賞理由
同社は、グループ全体でSnowflakeの「DATA SMART」プロジェクトを促進し、複数の関連会社のデータをデータシェアリング機能でつなげることで、データ活用の可能性を創出。DATA SMART参画企業で、三菱商事の100%子会社であるレンタルのニッケンでは、Snowflakeでの統合データから管理指標を⾃動算出し、それを三菱商事とも常時共有することで、連携強化や経営管理高度化を実行したとのことだ。
また、三菱商事の子会社である三菱食品では、DATA SMARTを通じて、取引から得た広範なデータを活⽤するため、データ統合プラットフォームとしてSnowflakeを採用し、食品流通分野に関連する外部データを組み合わせた多⾓的なデータ分析と活⽤を推進しているという。
トヨタ自動車
- 受賞部門:DATA HERO OF THE YEAR
- 受賞者:情報通信基盤開発室 室長 大栄 義博氏
受賞理由
同社は、コネクティッドカーのデータ活用基盤の構築において、特にプライバシーガバナンスの観点から、データ活用基盤にSnowflakeを採用し、構築しているという。
また、日本以外に海外でSnowflakeが開催するイベントを通して、同社コネクティッドカーにおけるデータ利活用促進と、ビジネス課題解決に向けた取り組みや、Snowflakeのデータプラットフォームについての価値や体験の共有に貢献したとのことだ。
日清食品ホールディングス
- 受賞部門:DATA EXECUTIVE OF THE YEAR
- 受賞者:執行役員・CIO 成田 敏博氏
受賞理由
日清食品ホールディングスのCIOである成田氏は、Snowflakeデータクラウドを活用したデータ利活用の戦略を導き、食品業界でのデータ活用を牽引。また、企業のデータ戦略を加速するための経営者目線でのデータ戦略について、Snowflakeの開催するイベントを通して価値や体験を共有したという。
GROWTH VERSE(グロースヴァース)
- 受賞部門:POWERED BY SNOWFLAKE
受賞理由
同社は、汎用AIを起点に様々な領域でのDXを推進し、顧客の事業拡大をAIで支えるサービスを提供。従来のパッケージ版での提供からSaaS版に移行し、そのバックエンド基盤としてSnowflakeを活用しているという。SaaSでのサービス提供により、Snowflakeのデータプラットフォームを活用した機械学習やAIの機能実装など、データ活用の利便性や高度化を支援しているとのことだ。
Agoop
- 受賞部門:DATA FOR GOOD
<受賞理由>
同社は、同意を得たユーザーのスマホアプリから収集される位置情報データに秘匿加工を行い、人の動きを可視化した流動人口データの収集・分析を通して、企業や自治体のDXを支援しているという。課題にあった大規模なデータ分析基盤のスムーズな運用をSnowflakeで解決し、社内の誰もがデータにアクセスできる環境を実現しているとのことだ。
また、Snowflakeマーケットプレイスで、情報サービス業界最大級の流動人口データベースのポテンシャル把握に適した狭域集計データベースを提供。自社のデータと組み合わせて分析することで、ビジネスの実態を詳細に把握し、経営判断に重要なインサイトを引き出すなど、観光振興や店舗開発、都市整備のDXに貢献しているという。
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