2024年12月10日、L is B、セーフィー、MODEは、西松建設の工事現場において、各社が提供するソリューションが導入されたと発表した。
西松建設では、宮城県仙台市の23ヘクタール(東京ドーム約5個分)にわたる工事を進行中で、地盤改良や排水構造物工事を担当。同現場では、ICTを活用した効率的な現場管理が必要とされていたという。この課題を解決するため、L is Bの「direct(ダイレクト)」、セーフィーのウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケット ツー プラス)」(以下、セーフィー)、MODEのIoTプラットフォーム「BizStack」および生成AIソリューション「BizStack Assistant」の導入に至ったという。
導入後の主な成果は以下のとおり。
現場確認と業務指示の効率化による移動時間の30%削減
セーフィーのクラウドカメラ映像と位置情報をBizStack Assistant上で呼び出すことで、現場の映像を事務所内のモニターやスマートフォンなどでリアルタイムに確認し、業務指示を行える環境を整備。その結果、現場へ直接足を運ぶ必要性が減少し、移動時間が30%削減されたという。現場管理全体の業務効率化を実現したとのことだ。
生成AIによる情報共有の迅速化とスケジュール調整の簡略化
directとBizStack Assistantが連携し、自然言語での業務指示やデータ共有が可能に。資材搬入スケジュールや作業の進捗状況などを自動的に可視化し、複数の外部業者を含む全メンバー間での情報共有が高速化したという。
たとえば、担当者が不在の時でも資材の入荷状況をリアルタイムで確認でき、確認不足、連絡漏れといった業務のボトルネックを解消。また、directと連携した「direct Apps」のスケジュール機能の活用で、60分/月程度の時間短縮につながったとのことだ。
作業効率が50%向上
BizStack Assistantを活用し、自然言語応答機能で指定したカメラ映像やセンサー情報を抽出。これにより、従来のアプリ切り替えや手動検索の手間などが軽減され、作業効率が50%向上したとしている。
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