東芝デジタルソリューションズと情報通信研究機構(以下、NICT)は4月1日、大規模言語モデル(以下、LLM)を用いた検索拡張生成(以下、RAG)の品質向上に関する共同研究を開始した。
東芝デジタルソリューションズは、生成AIの事業活用において、LLMのファインチューニング技術やRAGの回答精度を高める技術、AIエージェントの活用技術、工場内データの読み解き技術、ソフトウェア解析技術など様々な応用技術開発を進めているという。また、NICTは、これまでに大量の言語データを整備し、日本語に特化したLLMや検索ツールを開発してきたとしている。
同研究では、NICTの日本語特化型LLMや検索ツールを活用し、東芝グループが保有するデータを利用して、RAGの高精度化技術を研究開発し、業務効率化や知識継承に活用できる生成AI技術の確立を目指すとのことだ。
各社の役割
- 東芝デジタルソリューションズ:NICTの言語モデル・ツールを活用した生成AIの回答品質向上に関する研究開発の遂行
- NICT:日本語を中心とした大量の学習用言語データを活用した言語モデル・ツールの提供および強化開発
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