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なぜSalesforceはSlackを全てのAIの起点にするのか ── 「エージェンティックOSとしてのSlack」戦略とは

「Dreamforce 2025」現地レポート

 10月14日から16日にかけて行われたDreamforce 2025。今年の基調講演でマーク・ベニオフ氏が強調していたのが「エージェンティックOSとしてのSlack」である。その後に行われたSlackの製品キーノートでは、SlackによるSalesforceの再構築という観点から、その詳細が明らかになった。

Slackファーストで進めるSalesforceの再構築

 エージェンティックAIの登場で、自社をどう変革するか、製品やサービスをどう変革するか、あらゆる企業がそのアプローチの再考を迫られることになった。アプリケーションベンダーも例外ではない。「既にAIをアプリケーションに組み込むのではなく、全く異なるアプローチが必要になってきた」とデニース・ドレッサー氏は語った。今、求められているのは、根本的な再創造である。それを可能にしたのがエージェンティックAIである。

デニース・ドレッサー氏(Salesforce, Slack CEO )

 基調講演で「エージェンティックOSとしてのSlack」とベニオフ氏が強調していた根拠として大きいのは、Slackの優れた会話型UIである。AIアシスタントに何か質問をするだけで、すぐに回答を得られる。日常生活であれ、ビジネスであれ、これまでのAIアシスタントの利用を通じて馴染んだ使い方から移行する場合のユーザーの負荷は小さい。実際、Slack上では何十億ものメッセージが常にやり取りされている。また、セールスフォースが提供するアプリケーションだけでなく、人事のWorkday、経費精算のConcur、調達のCoupaなどのアプリケーションもSlack上で利用できる。さらに、AIエージェントをチームメンバーに加え、仕事をサポートしてもらうことも可能になった。これまでと違うのは、AIエージェントと協働する新しい仕事のやり方を確立することだ。

 そこでセールスフォースは、顧客のこれまでの投資の成果を保護しつつ、これまで以上の成果を得られるよう、自社のビジネスアプリケーション製品の再構築に向けて見直しに乗り出した。基本方針は、Slackをフロントエンドの中核に据え、ビジネスアプリケーションのユーザー体験を再構築する「Slackファースト」である。こうすることで、AIエージェントがワークフローに組み込まれ、チームの生産性をさらに向上させることができる。

 ドレッサー氏によれば、この再構築は既に始まっている。たとえば、デジタルノートブック製品を提供するreMarkableでは、AgentforceをSlackに展開した。ユースケースは、応募書類の審査や採用した人材のオンボーディングなどの人事業務で、すべてをSlackで完結できているという。また、音声AIツールのElevenLabsでは、製品の設計から開発、リリースまでをすべてSlack上で行うようになったという。

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究極のゴールは「Lightningへのログインを不要にすること」

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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