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なぜSalesforceはSlackを全てのAIの起点にするのか ── 「エージェンティックOSとしてのSlack」戦略とは

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AIエージェントの相互運用性を確保

 Slackbotは刷新されたが、既に別のAIアシスタントをビジネスで導入している場合はどうすればいいのか。ChatGPTを利用しているかもしれない。Claudeを利用しているかもしれない。また、企業全体では、Agentforce以外のAIエージェントを利用する可能性、その適用範囲を拡大する可能性も考慮しなくてはならない。

 ロブ・シーマン氏(Salesforce,Slack CPO)は、「SlackはすべてのAIエージェントにとって最高のホームになると思う。私たちの設計原則の一つは、素晴らしいホストになること。通常は、ユーザーつまり人間の視点から、その実現方法を考えているが、AIエージェントにも同じでありたい」と述べていた。Slackのコンシューマーグレードの優れたユーザー体験と同じものを、ビジネスで共に働くAIエージェントにも提供する。SlackbotやAgentforceでそれが実現したら、今度は同じユーザー体験を他社のAIエージェントにも提供したい。なぜならば、提供元を問わず、AIエージェントは人間のチームメイトとして存在するべきだからだ。

 とはいえ、SlackがすべてのAIエージェントの「ホーム」であるには、Agentforceと同様に、サードパーティーのAIエージェントもダイレクトメッセージの送信や、チャンネルでの返信ができるべきだ。信頼性と柔軟性を備えたAIエージェントの相互運用性を実現するため、セールスフォースが採用したアプローチは、リアルタイム検索APIの提供とMCP(Model Context Protocol)への対応である。企業のテクノロジースタックをAIエージェントで統合することで、OpenAI、Anthropic、Google、Perplexity、Writer、Dropbox、Notion、Cognition、Vercel、Cursorなどの開発者パートナーは、Slack上でネイティブに動作するAIエージェントを構築できるようになる。

図4:Slack上でのAIエージェントの拡張 出典:セールスフォース [画像クリックで拡大]

 そして、この拡張により、より多くのAIエージェントが、Slack上でユーザーのチームメイトとしてダイレクトメッセージの送信や、チャンネルでの会話に参加できる。AIエージェントは、適切な意思決定や行動の根拠となるデータにリアルタイムにアクセスし、より良い推論に基づく提案が可能になる。AIエージェント同士の協働を促す仕組みを整えることは、AIエージェントが拡張された能力を発揮し、より多くのビジネス価値創出に貢献する未来に備えることなのだ。

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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