2026年10月7日、都内にて「HP Future of Work AI Conference 2026」が開催された。「AIを使う」から「どう成果に結びつけるか」へとフェーズが進む中で、開会挨拶に登壇した日本HPの岡戸伸樹社長は「AIを使うことと、AIによって成果を出すことはまったくの別物だ」と、昨今多くの顧客と対話をする中で感じている課題を述べた。
「AIは毎日のように使っている。PoCもやってみた。ただ、本当に業務は変わったか、生産性は向上したか、競争力は高まったか……。こうした問いに明確に答えられる方は、まだそう多くないのが実情です」(岡戸氏)
そんな課題に対し、同社が中心となって取り組んでいるのが「HPハイブリッドAI推進コミッティ」だ。2026年1月に設立された共創組織で、ローカルAIとクラウドAIを適材適所で組み合わせるハイブリッドAIの普及を目的としている。今回、岡戸氏は同コミッティの活動や成果の進捗を共有した。

- ハードとソフトのアプライアンス製品提供:楽天グループ、Upstage、Hutzperと共同で、企業が導入しやすいアプライアンスの形態でAIを提供する活動を推進中。今後も拡大予定
- AIワークステーションにおけるモデル検証・導入の伴走支援:顧客企業が持つデータで、AIモデルの性能を十分に出せるのか、業務に導入できるのかを検証。オムロンにおける実証では、製造現場向けに1兆パラメータの生成AIモデルをローカルに構築し、短期間で製品開発のイノベーションを創出する成果を出した
- Copilot+PC向けAIアプリを無償提供:アドバンスト・メディアのAmiVoiceを活用し、営業の会話を要約するアプリケーションを開発。マイクロソフトストア上で無償提供
- Copilot+PCの活用講座を無償開催:AICX協会 おざけん氏の監修の下、Microsoft 365 CopilotやCopilot+PCの活用講座を無償提供

もちろんHP個社としても、個人向けのAI PCからエンタープライズ向け製品まで、フルラインアップでAI時代のニーズに応えていく構えだ。「我々が目指すのは、AIの総合プロデュースカンパニーだ」と述べる岡戸氏。顧客が到達したい成果を出発点に、最適なAIモデル、デバイス、アプリケーション、セキュリティ、開発・運用環境をパートナーとともに提供し、成果をプロデュースする企業へ進化するとのことだ。

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名須川 楓太(編集部)(ナスカワ フウタ)
サイバーセキュリティとAI(人工知能)の分野を中心に、ソフトウェア/ハードウェアを問わず国内外の最新技術やルールメイキング動向を取材。そのほか、DX推進、IRなどのコーポレート領域でも情報を発信。※取材のご案内等は個人のメールアドレスか、EnterpriseZine編集部の問い合わせ窓口にお願いいた...
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