千代田区立図書館(以下、通称:千代田図書館)は、床面積(約3,700㎡)、蔵書数(約15万冊)と小規模ながら、「創造と語らいのセカンドオフィス」をコンセプトに、画期的なサービスを行ってきた。
具体的には、ビジネスパーソンをターゲットに平日22時まで開館、コンシェルジェ制度の導入、日本初のインターネットを使用した電子図書の貸出返却が可能な「千代田Web図書館」の運営、といった内容で、1日平均利用者は3,000人にも上るという。
公の施設ながら、こうしたサービスを実現に導いたのは、公共施設の管理運営を民間事業者などが行う「指定管理者制度」によるところが大きい。
千代田図書館の成功が皮切りとなり、大阪府橋下知事の例にもあるように、公共団体が税金で「作ってしまった」施設の運営を、民間が担う機会は増えていくはずだ。とくに公共団体が苦手とする、IT分野については、大きなビジネスチャンスとなりうるかもしれない。
【関連URL】
・千代田図書館公式ホームページ
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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