日本HPでは、Webアプリケーション開発の課題を解決するため、「HP Service Virtualization 2.3」日本語版の提供を開始するという。この製品では、日本語化された直感的なデザインインターフェイスにより、各サービスコンポーネントのシミュレーションテストを容易に行うことができるという。
SOAP、REST、JMSなど、メジャーなWebサービステクノロジーをすべてサポートしており、幅広いWebサービス環境のシミュレーションが可能だという。また、テスト用のデータ設定を行うパラメータファイルとしてExcelファイルが利用できるほか、実際のサービスで利用されているトラフィックをキャプチャーする機能も実装しているという。
なお、Webアプリケーションの開発担当者およびテスト担当者は、この製品を利用することで、シミュレーションツールを作成する作業負荷から解放されるだけでなく、コンポーネント単位でテストの実施を前倒しできるため、早い段階でのバグ発見や修正が可能となるだけでなく、手戻りコストの削減が可能だという。さらに、Webアプリケーションで使われる各サービスコンポーネントの品質が保証されることで、品質リスクも軽減できるとしている。
さらに、「HP Service Virtualization 2.3」は、日本HPの性能テストツール「HP LoadRunner」とも連携することができ、「HP LoadRunner」の管理画面から、負荷テスト時におけるシミュレーションツールのログや応答時間を確認することが可能だという。これにより、負荷テスト担当者は、通常では難しい課金対象などの制約があるサービスコンポーネントについても容易に負荷テストを行うことが可能となり、性能ボトルネックの原因がアプリケーションなのか、サービスコンポーネントなのかを切り分けることができるとしている。
今回発表された新製品は次のとおり。
・「HP Service Virtualization 2.3」
「HP Service Virtualization 2.3」は、Webアプリケーション開発における、サービスコンポーネントのシミュレーションテストを簡単に行うことができるツール。サービスコンポーネントのシミュレーションツールを作成・編集する「Service Virtualization Designer」と、作成したシミュレーションツールをサーバーにデプロイする「Service Virtualization Server」の2製品で構成。
Service Virtualization Designer:日本語化された直感的なインターフェイスで、GUI操作とプリセットの利用により簡単にシミュレーションツールを作成可能/SOAP・REST・JMSなど全てのメジャーなWebサービステクノロジーをサポート/データモデルのパラメータファイルとしてExcelファイル(InputデータとOutputの両方記載可能)が利用可能/実際のトラフィックをリアルタイムに記録する機能を実装/パフォーマンスモデルにより、CPU負荷やスループットなど、性能に影響のある/アイテムパラメータ調整しSLAシミュレーションが可能
Service Virtualization Server:サーバーのサービスとして稼働し、多重スレッドによるシミュレーションが可能/複数のサービスを同一サーバーで稼働可能なため、サーバー台数コストを削減
■新製品の詳細
http://www8.hp.com/jp/ja/software-solutions/software.html?compURI=1174233