日本HPは、データ量の爆発的増大や予測不能なワークロードなどビジネス環境の変化に対応するため、次世代IT環境に向けた新たなストレージ戦略「HP Converged Storage」を発表したとしている。「HP Converged Storage」は、今後、エントリーからハイエンドまで単一アーキテクチャーによるストレージ基盤を実現するとともに、ブロック、ファイル、さらにはオブジェクトの共通データサービスを提供するものだという。
HPはこの戦略により、複雑な現在のストージ環境に多相的な簡便性「Polymorphic Simplicity」をもたらし、次世代IT環境に向けたストレージ基盤の革新、およびROIのさらなる向上を支援するとしている。
今回、「HP Converged Storage」戦略の中核となるプライマリーストレージ「HP 3PAR」において、ハイエンド3PARと同じアークテクチャーで同等の機能を実現するミッドレンジ製品「HP 3PAR StoreServ 7000」を発表し、ラインアップを強化したという。同時に、「HP 3PAR」製品に新ファミリー名「HP 3PAR StoreServ」を導入するという。
「HP 3PAR StoreServ 7000」は、ハイエンドモデルの機能を継承しながら、ミッドレンジ向けにコストパフォーマンスを向上したモデルで、共通のOS「3PAR OS」を搭載し、ミッドレンジにおいても、ハイエンドと同等の高可用性・高信頼性を実現しているという。自律管理機能によって管理工数を90%削減できるほか、Thinテクノロジーにより物理容量を50%削減することが可能だという。また、マルチテナントに対応する高度なセキュリティとリソースの管理を備えているという。さらに、独自のフェデレーション機能により、3PARファミリー間での柔軟なリソース共有を実現しているとしている。
発表によると「HP 3PAR StoreServ 7000」の特徴は次のとおり。
・ハイエンドモデルの機能をミッドレンジに凝縮
共通のソフトウェア「3PAR OS」、ソフトウェアを搭載し、ミッドレンジクラスの価格で、ハイエンドレベルの高可用性・高信頼性を実現。 さらに、「HP 3PAR」独自の、自律管理、優れたストレージ利用効率、マルチテナント性に加えて、ハイエンドとミッドレンジの間の境界を超えたフェデレーション機能により、オンラインでの筐体間のデータ移動を実現し、ストレージリソース有効活用によるROIの向上を実現。
・独自の「HP 3PARフェデレーション」機能に対応
「HP 3PAR Peer Motion」が提供するフェデレーション機能によって、「HP 3PAR StoreServ」同士を接続し、ストレージ間をまたいだオンラインでのデータ移動を実現。これにより、ワークロードの変化に応じで、適切なリソースの配分や調整を行うことにより、むだなストレージリソースを最小限に抑えることができTCOの削減が可能。
・容易な導入をサポートする「HP 3PAR Smart Start」を提供
サポートツール「HP 3PAR Smart Start」のウィザード画面に従って設定を行うだけで、シンプルな導入を実現。ストレージが利用可能になるまで、わずか30分での新規導入が可能になり、従来の3PAR製品と比較し、導入時間を4分の1に短縮。
・1-2-3ステップのシンプルな構成で販売パートナーを支援
「HP 3PAR StoreServ 7000」の製品構成は、非常にシンプルで、メニューから1-2-3のステップで選択することにより、確実かつ迅速に構成をすることが可能。また、パッケージ化されたソフトウェアオプションにより、「HP 3PAR」の高度な機能の全てに対応。
・リモートサポートによるプロアクティブサービス
「HP 3PAR StoreServ 7000」は、ミッドレンジストレージながら、24時間365日のリモート監視に対応。リモート監視により障害予兆を迅速に検知し、事前の回避を実現し、パートナーや顧客の工数削減が可能。
■新製品の詳細
http://www.hp.com/jp/storeserv/