今回の提携は、インターポールの国際的なネットワークとNECのサイバーセキュリティソリューションにより、複雑で高度化するサイバー犯罪などを調査・分析し、国際レベルでのセキュリティ強化をめざすものだという。
インターポールは、国際的な犯罪を防止するため、1956年に世界各国の警察で結成された世界最大の国際組織で、190カ国が加盟しているという。インターポールは、2014年に新たなサイバー犯罪に関する研究開発・トレーニング・捜査支援活動を行う施設(The INTERPOL Global Complex for Innovation)をシンガポールに設立する予定だという。
今回、NECは、設置予定の施設内に設置される「インターポール・デジタル犯罪捜査支援センター(The INTERPOL Digital Crime Centre)」に、サイバーセキュリティに関する脅威情報を調査・分析し、新たな捜査手法を開発、トレーニングするためのシステムと要員を提供することになったという。これにより、両者は共同で、インターポール加盟各国へ提供するサイバーセキュリティ対策の開発に取り組むとしている。
今回の提携期間は3年間で、NECはサイバーセキュリティソリューションのパートナーであるサイバーディフェンス研究所、ラック、フォティーンフォティ技術研究所とともに、Digital Crime Centreに約760万ユーロ相当となる、製品・ソリューションの提供およびサポート要員の派遣を行うという。