NECは、統合管理ソフトウェア「WebSAM MCOperations(ウェブサム・エムシーオペレーションズ)」の新バージョン(V3.3)を6月12日より販売開始することを発表した。
今回の新バージョンでは、仮想化システムの構成をリアルタイムで可視化する機能や、複数のアプリケーションからの障害情報を自動的に分析し、障害の根本原因を検出する機能が強化されている。
仮想化環境の可視化については、同社のプラットフォーム管理ソフトウェア「WebSAM SigmaSystemCenter(ウェブサム シグマシステムセンター)」と連携、ハードウェアの負荷に応じて業務システムを最適配置すると共に、仮想化システムを物理・仮想・論理の各階層で管理し、動的に変化する各層の関係を自動的に関連付けて可視化するという。また、あらかじめ設定されたシナリオに従い、サーバ、ネットワーク、ストレージからOS、データベース、業務アプリケーションまでを含めた環境での複雑なリソース最適配置作業を自動化することで、人手によるミスを低減し、管理作業を効率化する。シナリオには、リソース状況に合わせて「Oracle Real Application Clusters(OracleRAC)」のノード追加作業を、OSからデータベースまで一貫して自動化するものも含まれている。
障害分析機能については、2007年6月に発表したEMC社との協業内容に基づき、EMCのリソース管理製品「Smarts(スマーツ)」と連携。膨大に発生する障害情報から根本原因を自動的に特定する。
NECでは今後3年間で250システムの販売を見込んでいるという。