IBMは24日、インメモリー・データベース管理ソフトウェア「IBM solidDB V.6.1」の販売を開始した。
インメモリー・データベースは、データをハードディスクドライブ(HDD)ではなく、アクセス速度が速いメイン・メモリに保存する技術で、通常のデータベースに比べ処理速度を約10倍向上させることができる。半導体メモリの低価格化やOSの進化を背景に、通信業界、金融サービス、インターネット上のチケット予約、電子商取引やSaaS等の高速な処理を安全に行うことが必要とされる分野で広まりつつある。
solidDB V.6.1は、IBM初となるインメモリー・データベース管理ソフトウェア。バックアップ用のサーバーでデータベースを完全に二重化すれば、万が一障害が発生した場合でも、約1秒でバックアップデータに切り替えることができるという。
今回solidDB V.6.1と併せて、IBMのデータベース管理ソフトウェアである「DB2」や「Informix Dynamic Server」のキャッシュとしてメモリーを活用する「IBM solidDB Cache for IDS」、「IBM solidDB Cache for DB2」も同時に出荷する。これにより、インメモリー・データベースだけでは不可能だった、大量データの高速処理が可能になる。
なお、料金は次のとおり。
- IBM solidDB V.6.1 3,411,450円より
- IBM solidDB Cache for IDS 3,675,000円より
- IBM solidDB Cache for DB2 3,675,000円より