最新版の「HP Data Protector 8.1」では、データセンターにおけるデータ保護を変革するHPの新たな戦略的イニシアティブ「Adaptive Backup & Recovery(ABR)」の実現に向けて、その第一世代の機能を提供するという。また、大規模環境への対応、HPストレージ製品との統合など、大幅な機能強化が図られた。
日本HPは、最新データセンターでは従来の静的なバックアップ/リカバリではなく、分散型で動的なデータ保護アプローチが求められているとして、データ保護のあり方を変革する新しい戦略的なイニシアティブとして「ABR」を推進している。
「ABR」は、次世代の基盤に適応し、インテリジェントなバックアップソリューションを提供するために、「優先度」「予測」「推奨」「自動化」の4つのコンポーネントから構成されるという。
これにより、データセンターにおける自己対応、自己修復、自己管理によるデータ保護の実現をめざすとしている。
最新版の「HP Data Protector 8.1」では、「ABR」の実現に向けた第一世代の機能として「優先度ベースのジョブスケジューラ」を搭載している。この機能により、データとアプリケーションの優先度や重要度に基づいて、バックアップ戦略とポリシー設定が可能となるという。
また、「HP Data Protector 8.1」は、大規模バックアップ環境のニーズに対応するため、拡張性とパフォーマンスを大幅に強化し、スケーラビリティを向上した。
さらに、HPストレージ製品との統合を強化し、ストレージアレイ「HP 3PAR StoreServ」と連携したゼロダウンタイムバックアップおよびインスタントリカバリのサポートをHP-UXとLinuxにも拡張したという。
同時に、バックアップアプライアンス「HP StoreOnce Backup System」と連携した重複排除機能では、帯域制御、クオータ制御の設定や格納データのハードウェアベース暗号化を可能にしており、ストレージコストのさらなる削減につながるとしている。
このほかにも、SAP HANAアプライアンスのインテグレーションのサポート、拡張自動ディザスタリカバリ機能の向上、VMware vSphere 5.5のサポート、vCloud Director 5.5のサポートといった機能拡張が行われている。
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