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IBM、ビッグデータ分析向け「IBM Power Systems Sクラス」の5モデルを発表

「POWER8」搭載システム対応でLinux関連の2つの取り組みを追加

 「IBM Power Systems Sクラス」は、POWERアーキテクチャーに基づくオープンな開発コミュニティOpenPOWER Foundationの活動の成果を採用する業界初のサーバーだという。

 スケールアウト型Sクラス・サーバーは、Linux専用の「Power Systems S812L」および「Power Systems S822L」と、Linuxに加えAIXとIBM iの複数オペレーティング・システムに対応した「Power Systems S814」、および「Power Systems S822」「Power Systems S824」の5モデルで構成される。

 「POWER8」は、膨大な計算に求められるメモリーバンド幅やI/Oバンド幅を従来比2倍以上に強化。「Power Systems」向けに最適化されたIBMのビッグデータ分析ソフトウェアと「Power Systems」によるベンチマークでは、最新のx86サーバーと比べ、50倍の速さでデータを分析したとしている。

 今回は、IBMの分析ソフトウェアを組み合わせた「BLU Acceleration – Power Systems Edition」および「IBM Solution for Analytics – Power Systems Edition」を提供する。

 「IBM Solution for Analytics」では、「IBM Cognos」「IBM SPSS」、および「DB2 BLU Acceleration」を統合し、分析、演算、コグニティブ・コンピューティングといったデータ主導型のワークロードにおいて、今まで以上に迅速に動作するという。

 また、高い集約率で使用率を65%以上に高める「IBM PowerVM」は、仮想化ソリューションの脆弱性報告がゼロ件という実績を残しているという。さらに、グローバルの550社の企業調査では、「Power Systems」は可用性99.9978%と評価されているとしてる。

 新製品の発表と同時に、IBMはLinuxをイノベーションの原動力と位置づけ、Red HatおよびSUSE Linuxへの対応に加え、「POWER8」に関連してLinuxへの2つの取り組みを追加した。

 ・すべての「POWER8」搭載システムでCanonicalのUbuntu Serverが利用可能に
 ・Linux専用の「POWER8」搭載システムで「PowerKVM」(Power Systemsに対応したLinuxカーネルの仮想化基盤)を提供

【関連リンク】
「Power Systems」の詳細

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