今回の協業により、アビームコンサルティングが提供する「ABeam Innovative Cost Optimization Solutions(以下、ABeam ICOS」に、コンカーのクラウドサービスを加えることで間接費マネジメントシステムの構築を強化し、間接費マネジメントを仕組みとして定着させるための包括的なサービスを提供する。
具体的な協業内容は以下となる。
1.コンカーが提供するクラウドサービスとアビームコンサルティングが保有する間接コスト最適化に関する豊富なコンサルティングノウハウ・知見を組み合わせた間接費改革サービスの開発、提供
2.アビームコンサルティングが保有するBPOセンターにて、Concur Travel & Expense Cloud を利用している企業におけるオペレーションサービス(証憑チェック、支払処理、ヘルプデスク等)の提供と蓄積されたデータ活用・間接費最適化の為の分析、および、リスクコントロールサービスの提供
3.両社の共同マーケティング・営業活動による新規顧客開拓および既存顧客への展開を進め、間接費の最適化を切り口にした案件獲得を促進
提携に際しておこなわれた9月18日の会見で、来日したマイケル エバハート氏は、以下のように述べた。
「日本でのビジネスはコンカーの歴史でももっとも成功した形になっています。日本は世界で最も地下鉄の経路も複雑で、ホテルも細分化しています。出張や経費精算でのバックオフィスの精算は膨大。クラウドアプリケーションで世界で2位のコンカーと、経営コンサルティング会社として3位のアビームは、ともに間接費という領域で長年取り組んできた。この2社が組むことで企業に提供できる価値は非常に大きいと考えます。」 (Concur Technologies, Inc.マイケル エバハート)
株式会社コンカー 代表取締役社長 三村真宗氏は以下のようにコメントした。
「コンカーは、2011年に開始してから、年率133%の早いスピードで成長してきています。国内では380社が利用しています。交通費や出張費だけでなく、小口の精算までを含め、支払いの代行や不正監視のバックオフィスのサポートまでを、クラウドでおこなうソリューションを提供してきましたが、サービス提供会社なので、業務改革にまでは応じれなかった。アビームとの提携で今後は、仕組みとコンサルティングの両方をご提案できます。」
また、アビームコンサルティング株式会社 執行役員プリンシパル製造統括事業部統括事業部長 中本雅也氏は以下のように語った。
「間接費の最適化を支援するABeam ICOSを提供してきました。間接費の削減の効果は、企業にとっては大きく、成功報酬型でわれわれがフィーを得てきたことからも明らかです。コンサルの後のリバウンドを避け維持していくための“定着化”、シェアードサービスやM&Aなどのための改革のための“標準化”、間接費を明細単位で明らかにするための“分析・見える化”を両者でおこなっていきます。」
今後、両社の得意分野を生かしたサービス提供やソリューション開発に加え、新たな付加価値の提供も目指していき本国だけでなくアジア、そしてグローバルでビジネスを展開する企業に対して、経営の高度化を通じ、持続的な成長を支援していくという。