発表によると、2015年上半期の国内BAソフトウェア市場規模は、前年同期比9.3%増の923億3,200万円になった。市場セグメント別にみるとDWHプラットフォームソフトウェア市場が368億3,100万円(前年同期比成長率9.5%)、BI/分析ツール市場が333億1,800万円(前年同期比成長率10.7%)、パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション市場が221億8,300万円(前年同期比成長率 7.2%)であった。
2015年上半期の国内BAソフトウェア市場は、マーケティング分野での非構造化データの活用の広がりなど、ビッグデータテクノロジー活用企業の広がり、セルフサービス型BIツールの普及による利用シーンの拡大などから高い成長を遂げている。
国内BAソフトウェア市場は、中期的にIoTやリアルタイム分析、コグニティブシステムの普及などから、従来のようなビジネスの現状把握や将来予測のためのツールとしてだけではなく、新規ビジネスのアプリケーション基盤として利用場面が拡大していくことが予測されている。
2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は6.2%、2019年の市場規模は2,352億6,600万円に達するとIDCでは予測している。
IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ マーケットアナリストの草地慎太郎氏は、「BAソフトウェアは企業の競争力を支える重要な基盤となることが予測される。ユーザー企業は現在のデータ、人的資源、情報システムといった資産の棚卸しと評価を行った上で、外部との比較を行い自社の現在位置を知ることと向上のためのロードマップを作成し、定期的なチェックと見直しを行っていくことが必要である」と分析している。

今回の発表について詳細は、IDCが発行したレポート「国内BAソフトウェア市場 2015年上半期までの分析と2015年~2019年の予測」にまとめられている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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