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ウォッチガード、中小規模と分散型エンタープライズ企業向けに新セキュリティアプライアンスを発表

 ウォッチガードのテーブルトップ型UTMアプライアンスのT Seriesは、リモートの事業所、支社/支店、および中小規模企業に特化した製品で、コンパクトな筐体により、自社データセンタのない環境でも容易に設置することが可能だという。また、内蔵されているPoE(パワーオーバーイーサネット)により、ウォッチガードの無線LANアクセスポイントと併用してセキュアな無線LANネットワークも利用することができる。

 ウォッチガードのすべてのUTM(統合脅威管理)アプライアンスは、独自のRapidDeploy機能を活用することが可能となっており、本部のIT担当者がリモート拠点に設置される各アプライアンスを事前に構成することにより、拠点に技術者がいなくても迅速に設定作業を完了させることができる。

 このような仕組みは特に、小売り、病院、ヘルスケア、および他の分散型エンタープライズに適しているという。また、すべてのウォッチガードアプライアンスは、同社の実績豊富な脅威に関するリアルタイムな可視化ツールDimensionを無償で有効活用することができる。

 Dimensionでは、導入されているすべてのウォッチガードアプライアンスよりセキュリティログ情報を収集、可視化し、有用なビジュアル化された情報へと変換する。また、ネットワークの現状を把握するに止まらず、レポーティングダッシュボードにより、セキュリティポリシーの迅速なアップデートや悪意のあるサイト、アプリケーションへのアクセス防止など、プロアクティブな対応が可能になるとしている。

 「Firebox T30」と「T50」には、ネットワークおよびネットワークセキュリティ機能が小型アプライアンスに集約されている。有線または無線ネットワークのセキュリティソリューションとして、中小規模組織や分散型エンタープライズ企業向けに、ハイパフォーマンスなエンタープライズクラスのセキュリティを提供するとしている。

 「Firebox T30 / T50」の特徴は次のとおり。

  ・ハイパフォーマンス:ファイアウォールスループットが最大1.2Gbps、UTMスループット最大165Mbpsを実現し、暗号化通信にも対応。

  ・PoEポートによる容易なWi-Fi接続:AC電源の確保を不要にするPoE(パワーオーバイーサネット)ポートを標準で装備、アクセスポイントや監視カメラなどを容易に実装可能。

  ・802.11acワイヤレス対応:T30-WおよびT50-Wでは、最新の802.11ac規格による高速かつ信頼性の高いWi-Fi接続を利用することが可能。

  ・RapidDeploy機能:管理者により、予め構成情報を設定して準備することにより、技術スタッフが支店/支社、またはリモート拠点などに出張する必要がない。

  ・高度なマルウェア検知:シグニチャベースでのアンチウイルスソリューションが見逃してしまうマルウェアをフルシステムエミュレーション(CPUとメモリ含む)によるクラウドベースの次世代型サンドボックスにより検出。OSのシステムコールだけでなく、マルウェアのすべての挙動を独自のサンドボックス技術で検出。

  ・先進の脅威インテリジェンス:すべてのネットワーク活動の一元化されたリアルタイムビューにより、有害なサイトやユーザに対して迅速に対処。

  ・SHA-2対応の暗号共通処理:SHA-1など旧式の暗号アルゴリズムからのアップデートが要求されるコンプライアンス標準に応えつつ、パフォーマンスの向上を可能に。

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