「金融機関向けDDoS・不正送金対策パック」は。DDoS攻撃、Webアプリケーション攻撃の対策ソリューションであるアカマイの「Akamai Kona Site Defender」と、不正送金・フィッシング対策のセキュアブレインの「PhishWallプレミアム」、さらに各種セキュリティインシデントへの対策強化として日立システムズの「SHIELD クラウドCSIRTサービス」を組み合わせて提供するもの。また、導入後の商品に対する問い合わせや障害時の受付等を日立システムズが一元的に対応することで、運用負荷を軽減するという。
これまでは、仕様上の理由で「Akamai Kona Site Defender」と「PhishWallプレミアム」を同時に利用できなかったが、両商品を扱う日立システムズがアカマイ、セキュアブレインに働きかけ、「Akamai Kona Site Defender」と「PhishWallプレミアム」の連携機能を共同開発した。
「Akamai Kona Site Defender」は、インターネット上に分散配置されたサーバーによりDDoS攻撃を防ぐ。大量のサーバーに攻撃を分散するため、サービスのパフォーマンスを低下させることなく対策が可能になる。
また「PhishWallプレミアム」は、インターネットバンキング利用者のPCがウイルスに感染しているかどうかを検知・警告する機能と、アクセスしたWebサイトが真正なサイト(偽装されていないサイト)であることを判別する機能を有した不正送金・フィッシング対策ソリューション。これらを同時に導入することで、インターネットバンキング等のWebサービスを、利用者に対しセキュアに提供することができるようになる。
また、巧妙化したサイバー攻撃を防ぐには、ぜい弱性情報や緊急性の高い脅威情報などを早期に入手し、対策を実行することも重要になる。このパックでは、日立システムズの「SHIELD クラウドCSIRTサービス」を併せて提供するため、Web管理者は、最新のセキュリティ情報を入手し、運用に生かせるだけでなく、有事の際のインシデント対応支援を受けることが可能だとしている。