ダブルブラウザ・ソリューションは、標的型攻撃などのサイバー攻撃やランサムウェアから情報やIT資産を守るため、仮想ブラウザ方式でインターネット分離を実現する。
仮想ブラウザの実行環境としてWindowsとLinuxをサポートしており、両方を組み合わせて使用することもできるが、ユーザ数分のRDS CALの購入が必要なWindows仮想ブラウザに比べて、トータルの導入コストを最大で半減できるLinux仮想ブラウザに注目が集まっているという。このたび、Linux仮想ブラウザの価値をさらに高めるオプション製品を提供開始する。
新たに提供開始するオプション製品は以下の2つ。
・「ダブルブラウザ ログオプション」
「IVEXダブルブラウザLinux」のWebアクセスログを取得。一般に仮想ブラウザ方式を導入する場合の注意点として、プロキシサーバログに記録されるアクセス元のIPアドレスがすべて仮想ブラウザ実行サーバのものになってしまう点が挙げられていた。
そのため、「誰が」どのURLにアクセスしたかを調べるにはプロキシ側でユーザ認証を実施するなどの方法を取る必要があった。今回提供開始する「ダブルブラウザ ログオプション」は、少ない追加コストで、ユーザの利便性を損なわずにFirefoxの操作履歴(いつ、誰が、どのURLにアクセスしたか)を取得できる。
この製品のエディションは次のとおり。
- ダブルブラウザ ログオプション Advanced Edition:IVEXダブルブラウザLinux上のFirefoxの操作履歴(いつ、だれが、どのURLを閲覧したか)を取得できる。
- ダブルブラウザ ログオプション Enterprise Edition:Advanced Editionに加えて、検索条件を細かく設定でき、集計・レポートなどの機能を提供。
- IVEX Logger for Ericom Advanced Edition(Windows RDSサーバ用):Windows仮想ブラウザの操作履歴に加えて、多岐に渡るログを取得可能。(この製品エディションは以前からリリースされており、ダブルブラウザ・ソリューション用途に限らず利用できる)
・「ファイル共有オプション」
Linux仮想ブラウザを通じて取得したダウンロードファイルやWebメールの添付ファイルを、ユーザのWindows端末に取り込める。内部ネットワークとのファイル共有用に新たにサーバを準備する必要がなく、手軽にファイル授受が可能。
製品オプションによる機能追加以外にも、ダブルブラウザ・ソリューションの基盤製品であるEricom Connect(開発元:イスラエルEricom Software Ltd.)に対する機能拡張が予定されている。直近で予定されているダブルブラウザに関する主な機能拡張は次のとおり。
- 音声リダイレクト対応(8月予定):IVEXダブルブラウザLinux上のFirefoxで再生される音声をユーザのWindows端末側にリダイレクトして出力することができる。
- Linux仮想ブラウザで開いているページをローカルプリンタに印刷(10月予定):「IVEXダブルブラウザLinux」上のFirefoxのページをローカルプリンタで印刷できる。