「IDCFプライベートクラウド」は、ユーザーがサーバー機器を所有しない、ホステッド(利用型の)プライベートクラウドサービス。ストレージ仮想化技術(SDS:Software-Defined Storage)を用い、国内のホステッドプライベートクラウドとしては初めて、ソリッドステートドライブ(SSD)を搭載した複数台のx86汎用サーバーと、VMware Virtual SANを採用した。
これにより、専用のストレージ機器が不要となり、利用台数が増加した場合のホスト拡張も容易になる。I/O性能も従来のハードディスク併用型ストレージ機器で構成した場合と比べ、約5倍の向上を見込んでいるという。
今回の刷新にともないデータセンター内では、IPファブリックネットワークを用いた新しいネットワーク構成を採用した。これによりユーザーは、必要なリソースに応じてハウジングやパブリッククラウドサービスとも広帯域でシームレスに接続できる、ハイブリッド利用が可能になるとしている。
「IDCFプライベートクラウド」は、機器購入の手間やシステム設計ノウハウを必要としない最小構成からのプライベートクラウドの利用がスタートでき、オンプレミスからのスムーズな移行も可能だという。
また、初期導入コストの抑制や、既存のオンプレミス型のプライベートクラウドを最新のサーバー機器で構成した場合と比較してパフォーマンスが高く、高い拡張性により利用可能なITリソースの枯渇や性能の頭打ちといった課題を解消するという。ユーザーはこうしたメリットに加え、IDCFへの運用委託によるコア業務への集中、堅牢なデータセンターによるセキュリティの確保と事業継続性の担保が可能だとしている。
「IDCFプライベートクラウド」の特徴は次のとおり。
- I/O性能はHDD構成比の約5倍、オールフラッシュとストレージ仮想化(SDS)を採用
- 基本ホスト6台構成で仮想マシン約110台、ホストは1台単位で最大64台まで無停止で増設可
- 利用実績の高いVMware vSphereの自由度とオンプレミスからvMotionでシステム移行が可能
- 利用は月額98万から、サーバーを資産として所有しない利用型で事業者での運用
- データの消失リスクを低減するRAID6相当の機器構成で物理ホスト2台の同時障害も許容