レノボは、SDS化によりプロビジョニングの迅速化やサーバーとソフトウェアの一元保守などを目指すユーザーにイノベーションを提供すべく、SDS市場への本格参入を決定。その取り組みの第1弾として、この市場における有望なパートナーであるクラウディアンとネクセンタの2社とのアプライアンス化を実現したという。
そのほか、1月に発表したニュータニックスのハイパー・コンバージド・インフラストラクチャー(HCI)アプライアンス製品「Lenovo Converged HXシリーズ」に、新たに中堅・中小企業向け「Converged HX1000/2000シリーズ」および2Uの筐体にサーバー4ノードを搭載できる高密度型HCI製品などを追加。幅広い顧客ニーズに対応できる業界最高水準の製品ラインアップが完成した。
これら新製品の投入により、レノボはSDI製品のポートフォリオを一気に拡充、急速に拡大するSDI市場での事業強化を図るという。また、汎用のx86サーバーをプラットフォームに採用したSDI製品のラインアップにより、サーバー・ベースト・コンピューティングのポートフォリオを広げ、製品コストの低減を図ることで、より価格性能比の高いソリューションを顧客に提供していくとしている。
今回発表されたSDS製品は次のとおり。
・「Lenovo Storage DX8200C」
クラウディアンが開発したSDS製品「Cloudian HyperStore」をレノボのサーバーに搭載したスケールアウト型オブジェクトストレージ。メディア・イメージ、ビデオ、バックアップ、Webコンテンツ、ファイル共有などの非構造化データの増大に対応できる、効率性に優れた低価格の大容量ストレージになっている。Amazon S3完全準拠のAPIが導入され、最小3台からスタートし、数ペタバイト超級までスケールアウトすることが可能。
また、複数データセンターにデータを分散配備、Amazon S3などクラウドサービスへデータ自動階層化にも対応している。
・Lenovo Storage DX8200N
ネクセンタが開発した「NexentaStor」をレノボのサーバーに搭載した、SANとNASを統合管理できるユニファイド(ファイルとブロックに対応する)ストレージ。既存システムに比べ、低コストで拡張性とシンプルな管理機能を容易に確保でき、データ量の劇的な増加にも対応することが可能。
企業内のあらゆるブロックとファイルのデータ統合管理、x86サーバーとJBODの組み合せで数ペタバイトまでスケールアップ可能。また、CIFS/NFS、FC/iSCSIまでマルチプロトコルに対応。