最新版では、クラウド上でリレーショナルデータベースのセットアップ、運用およびスケーリングを容易に行えるマネージドサービス「Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)」に対応し、クラウド上でEDI環境が短期間で構築できるようにし、運用の簡素化を図ったという。
また、インターネットに対応した通信プロトコルであるebXMS MSとEDIINT AS2の送受信において、電子証明書の暗号化方式をSHA-2に対応するなど、よりセキュアなデータ交換を実現した。
最新版では、従来型EDIからインターネットEDIへの移行作業をスムーズに進めるため、クラウド上に短期間でEDI環境が構築できるようAmazon RDSに対応した。また、国内EDIの主要な通信プロトコルの全銀TCP/IPを使っている場合なら、既存のアプリケーションを改修することなく、インターネットEDIへ移行できる通信プロトコルを既に提供している。この通信プロトコルは、全銀TCP/IP手順をSSL/TLSプロトコルで暗号化する標準仕様を利用したもので、セキュアなデータ交換を行うという。
ACMSシリーズは、流通、金融、製造とさまざまな業界で2,000社9,000サイトを超える導入実績があり、インターネットEDIにおいても、クラウド/オンプレミスの両方でEDI環境の構築を短期間、セキュアに実現していく。
今回の主な新機能は次のとおり。
・データベースのサポート:Amazon Aurora(MySQL互換)、Amazon RDS for SQL Server、Amazon RDS for Oracle、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon RDS for MySQL、SQL Server 2014 SP2、SQL Server 2016、PostgreSQL 9.6
・電子証明書のSHA-2対応:SHA-2に対応したのは、インターネット上で使われる通信手順ebXMS MSとEDIINT AS2。 ebXMS MS通信手順では、ディジタル署名を行う際の署名アルゴリズムとハッシュアルゴリズムでSHA-2をサポート、また、EDIINT AS2通信手順では、署名アルゴリズムとMICアルゴリズムでSHA-2をサポートした。
・その他のサポート:Microsoft JDBC Driver 6.0 for SQL Server、Tomcat 8.5