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EMCジャパン、組織横断的なリスク管理を強化した「RSA Archer Suite 6.1」を提供

 「RSA Archer」は、オペレーショナルリスクを管理する「エンタープライズ&オペレーショナルリスク管理」ソリューションを新たに追加した。「エンタープライズ&オペレーショナルリスク管理」を用いることで、顕在化したリスクと潜在的なリスクを明らかにし、発生および損害を低減するためのコントロールを組織全体のビジネスプロセスに組み込むことが可能になるという。

 これにより、リスク管理責任者はオペレーショナルリスクに関する測定基準の確立から警告、損失イベント(意図と異なる事象の発生)の特定までをリアルタイムで管理できるようになり、迅速かつインテリジェントに対処できるようになるとしている。また、社員一人ひとりが関連するリスクを常時把握できるため、オペレーショナルリスク管理活動をより網羅的に維持、推進することができるという。

 業務プロセスやリスクをカタログ化(定義と一覧化)して、リスクの洗い出しや評価、リスク低減にむけたコントロールとの関連付けが可能になる。また、リスク指標や損失イベントの情報や問題管理との連携によって、リスク状況をリアルタイムに可視化できる。

 「エンタープライズ&オペレーショナルリスク管理」には、特定の機能を担うユースケース(ライセンスパーツ)が下記のとおり5種類あり、ユーザーはオペレーショナルリスク管理の目的やゴールに照らし合わせて選択できる。

 ・リスクカタログ:組織全体にわたり、リスクの記録と追跡を行い、責任者を明確にする。

 ・トップダウンリスク評価:リスクとコントロールを組織全体で文書化し評価する。リスクと統制について説明責任を明確化し、指名された個人と組織に適切に割り当てる。

 ・ボトムアップリスク評価:合併/買収、新製品、ビジネスプロセスなどをプロジェクトとして定義し、リスク評価と文書化を行う。

 ・KRI管理:組織内の各部署に関連するKRI(主要リスクインジケーター)の測定基準を確立、監視する手段を提供。

 ・損失イベント管理:実際の損失イベント、ニアミス、同業界で観測された損失イベントを捕捉してインベントリを作成。根本原因を分析し、類似する損失が発生する可能性と影響を軽減するための措置を講じることが可能になる。

 「RSA Archer」は、コントロールをビジネスプロセスに組み込むためのツールも強化した。承認者の設定や承認条件の設定をはじめとする経路設計がドラッグ&ドロップで作成できる視覚的なワークフロー設計ツール「Advanced Workflow Designer」が新しく加わった。

 「Advanced Workflow Designer」により、グラフィカルなユーザーインターフェースにより、ワークフローの設計が視覚的に行え、条件による経路の分岐や入れ子、階層化を伴う複雑な設計が柔軟かつ容易に行えるようになるという。

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