このソリューションは、発信者や宛先、件名、タイムスタンプなどを含むMicrosoft 365の電子メールやカレンダーから得られる社員の活動量を分析し組織内の連携や時間の使い方に関する知見を得ることができるWorkplace Analyticsと、人事に関する業務からタレントマネジメントまでを総合的にカバーするSAP SuccessFactorsを組み合わせることにより、これまで企業内で別々に管理されてきた情報の分析を通じ、科学的なアプローチによる人材育成や開発に関する示唆を提示することで企業全体の人材の能力の底上げを支援するものだという。
具体的には、SAP SuccessFactors上に蓄積された社員の適性検査の結果や評価情報と、Workplace Analyticsから収集可能な上司との会議・メールといったコミュニケーション頻度を組み合わせて分析し、チーム運営や人材育成施策活用に役立つ具体的なアドバイスや示唆を与え、働き方の改善や組織パフォーマンスの向上を支援する。
将来的にはクラウド上に蓄積されている様々なデータを活用するにあたり、Microsoft Azureと連携して、人材に関するデータを統合的に分析できるようになるとしている。
本ソリューションにおける3社の取り組み
・SAPジャパンは、本ソリューションの開発において、開発検証環境の提供や技術支援体制を構築。また、SAP SuccessFactorsユーザーに対する付加価値ソリューションの1つに位置付け、本ソリューションを提案する。
・日本マイクロソフトは、本ソリューションの開発において、技術支援を行った。また、Microsoft 365を利用している顧客向けの付加価値ソリューションとして本ソリューションを提案する。本ソリューションとAzureとの連携の構築を支援する。
・アビームコンサルティングは、これまで人事業務や組織改革に関するプロジェクトで培った知見や、SAP SuccessFactorsの導入ノウハウをベースに、今回新たに特に企業において高いニーズが見込まれるいくつかの分析シナリオを開発し提供する。
3社は、企業の経営層や人事部および部門マネージャー向けに、社員の適性や能力を考慮した人材育成やコミュニケーション施策を行い、働き方改革による企業力の向上を支援していく。