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エンタープライズマッシュアップを実現するコンポジットアプリケーション開発の現在

ユーザー・インターフェースの変遷とリッチなアプリケーションへの渇望

第1回

Eclipse RCPの登場

 Javaがマルチプラットフォームに強いことから、Linuxなどを利用しがちな研究所や開発現場においてアプリケーション開発に使う場面が増えました。しかし、ウィンドウAPI(AWTSwing)への不満や、フレームワークの不在などは課題とされてきました。

 開発ツールであるEclipseが登場したとき、Javaでできているわりには動作が軽快かつキレイなことが話題になり、「アプリケーション開発に使いたい」という声が高まりました。それに答えて、Eclipseの上で実行するプログラム、すなわちプラグインを実行するのに最低限必要なフレームワーク部分だけが分離され、アプリケーションの実行環境として使えるようになりました。EclipseではRCPアプリケーションの一覧も公開しています。

ユーザーインターフェース混迷の時代に

 以上のような歴史の結果、現在の企業システムにはホスト端末、オフィス・ソフトウェアのようなネイティブ・アプリケーション、クライアントサーバー、Webアプリケーション、リッチクライアントなどが混在している環境となっています。そしてこれらは、一つのテクノロジーに集約することは難しく、今後も当面のあいだ混在させる必要があります。

 また、デスクトップOSも混在の時代へと突入を始めています。Linuxデスクトップは急激に機能を向上させ、きれいなフォントが用意され、3Dデスクトップを搭載するなど利便性を向上してきました。Linux搭載ノートブックPCの発表をほのめかす大手パソコンメーカーもあります。Macも家電店でも取り扱うほど一般化し、企業内でも使われることも増えました。携帯電話やPDAに搭載されるGUIシステムも、高度なUIを搭載してきており、業務に使われるシーンも増えています。

 アプリケーション形態も混在、デバイスも混在、という時代において、アプリケーション・コンポーネントを共通に使え、どのプラットフォームでも動作し、自由に組み合わせることができる環境リッチなアプリケーション環境が求められています。

 (次回に続く)

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この記事の著者

米持 幸寿(ヨネモチ ユキヒサ)

日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア コンサルティング・テクノロジー・エバンジェリスト ソフトウェア・テクノロジー・ストラテジー・リード。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/121 2007/09/04 12:00

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