本章では、ゼロ知識証明のビジネスへの応用について6個のユースケースを解説する。それぞれを証明する命題によって分類したのが図表4-1である。
今回述べる事例の想定場面、現状の技術、その課題、ゼロ知識証明を適用するメリットを先に整理すると次のようになる(図表4-2、図表4-3)。
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「ゼロ知識証明」とは、ある人が特定の事柄を証明したいときに、機密情報を明かさずに証明する技術の総称。次世代のプライバシー強化技術として注目されている技術である。本連載はデロイト トーマツのコンサルタントによる『ゼロ知識証明入門』(翔泳社)の内容を踏まえくわしく紹介する。今回は第6回目で、「ゼロ知識証明のビジネスへの応用」の前編を紹介する。
本章では、ゼロ知識証明のビジネスへの応用について6個のユースケースを解説する。それぞれを証明する命題によって分類したのが図表4-1である。
今回述べる事例の想定場面、現状の技術、その課題、ゼロ知識証明を適用するメリットを先に整理すると次のようになる(図表4-2、図表4-3)。
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清藤 武暢(セイトウ タケノブ)
有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部
ファイナンシャルインダストリ― マネジャー日本銀行にて新たな情報技術(暗号技術や機械学習等)に関する調査・研究業務に従事した後、有限責任監査法人トーマツ入社。金融サービスにおける暗号技術(秘匿計算やゼロ知識証明等)の利活用にかかる研究やアセット開発...
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岸 純也(キシ ジュンヤ)
有限責任監査法人トーマツ デロイトアナリティクス暗号技術や統計分析、機械学習等に関する研究開発に従事。
暗号技術・ブロックチェーンに関連したサービス開発や、暗号資産取引分析システムの開発、デリバティブの公正価値評価、定量的リスク評価に関する数理統計分析を行なった経験を有する。
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