チェック・ポイントの脅威インテリジェンス部門であるチェック・ポイント・リサーチ(以下、CPR)は、新型コロナの生物学的なパンデミックとサイバー空間でのパンデミックの二つの関連性と、次なるサイバー・パンデミックへの防御策について分析したレポートを公開した。
本レポートによれば、企業ネットワークに対するサイバー攻撃は、前年と比べ世界全体で50%増加したという。
また、昨年は悪意のあるサイバー攻撃により、生産性およびデータの喪失、組織イメージの悪化という形で世界全体で6兆ドルの損害をもたらしたという。同様に、新型コロナウイルスのパンデミックによって生じたコストは、ロックダウンからサプライチェーンの混乱を含め、世界経済に対して約数兆ドルと報告されている。
また、新型コロナ禍によりリモートワークが多くのオフィス勤務者にとって当たり前の環境になり、マッキンゼーの調査によればコロナ前の水準と比較してリモートワーカーが4~5倍増加したという。
それにより、数週間でサイバー攻撃の対象領域が劇的に広がり、セキュリティ境界が崩壊し、ネットワークやクラウド、デバイス、およびアクセス権に関するセキュリティ上の脆弱性が露出。2021年には世界全体でサイバー攻撃が40%増加しているとのことだ。
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