日本電気(NEC)とカゴメは、カゴメが実施した「子どもの野菜に対する意識調査(2019年)」の結果とNECのAIを活用して、子どもの苦手な野菜と相性の良い食材の組み合わせを導き出したと発表した。プリン職人として有名な岐阜の菓子屋「プルシック」の所浩史オーナーシェフの協力を得て、この食材の組み合わせを利用した「AI(愛)のプリン」6種類を開発したという。
NECとカゴメは、子どもの野菜嫌い克服と親子のコミュニケーション活性化を目指して、8月2日より専用ホームページにて同プリンのレシピを無償公開するとのこと。また、9月1日よりプルシックのオンラインストアで、9月2日より店舗(プルシック岐阜)にて、順次販売するという。
今回の取り組みには、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の一つである「グラフベース関係性学習(GraphAI)」の一機能「リンク予測AI」を活用した。リンク予測AIは、ものごとの関係性を分析して隠れた関係性を発見する説明可能なAI。今後、食品や化粧品などの商品企画・開発・マーケティングへの展開を目指すとしている。
「リンク予測AI」を活用した食材の組み合わせの導き出し方
「とうもろこし」と「ヨーグルト」を例にすると、「とうもろこし」と「たまねぎ」は様々な料理で組み合わされている。一例として「たまねぎ」と「ヨーグルト」は「鶏肉のパスタサラダ」でともに利用。このような様々な関係性をもとに「リンク予測AI」が「とうもろこし」と「ヨーグルト」は相性が良いと判断するとのことだ。
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