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NTT Comとオムロン、地球環境に配慮したモノづくりの実現に向けソリューションを共同開発

 NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とオムロンは、製造業DXに向けた共創を10月3日より開始。NTT Comの専門とするIT領域の技術と、オムロンの専門とするOT(ファクトリーオートメーション)領域の技術を連携させることで、地球環境と共存したモノづくりの実現を加速させるソリューションの開発および提供を目指すという。

 製造業では、多様なニーズへの対応や、高いQCD追求だけでなく、「地球環境」の保全と共存したモノづくりの実現といったSDGs達成に向けた取り組みが急速に求められている。製造現場におけるCO2排出量などのデータは、自社工場やサプライチェーン各社の複数システムがOT領域に保持しているという。モノづくりにおける脱炭素化の実現に向けては、それらのOT領域のデータを、IT領域の技術を活用しデータ主権を保護しながらサプライチェーン全体で共有できる仕組みを作り、製造工程におけるエネルギー効率の向上などに活かすことが必要だとしている。

 両社は、2021年度より、データ主権を保護しながら国内外の組織間で安全なデータ共有を実現する、日欧連携共同トライアルに取り組んできた。これまでは、「Gaia-X」で使われる「IDSコネクター」を用いた相互接続検証を行ってきたが、今回この取り組みを拡大するという。具体的には、オムロンの持つモノづくり現場の自動化技術や経験、制御機器と、NTT ComのICTインフラを連携させた実験環境を両社共同で構築。OT領域のデータを、データ主権を保護しながらサプライチェーン全体で共有できるソリューションの開発および提供を進めるとしている。主な取り組み内容は以下のとおり。

欧州の各種データ連携基盤との相互接続を可能とするデータ連携プラットフォームの実用化

 NTT Comのデータ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform」や、NTT ComとNTTデータが開発するデータ連携プラットフォームを活用することで、「Catena-X」「SCSN」など欧州の各種データ連携基盤との相互接続を実現。データ主権を保護した上でCO2排出量などの国際データ連携が可能な同プラットフォームの実用化と、同プラットフォームを活用したソリューションをIT領域で提供するという。

IT領域とOT領域を安全につなぐ相互接続検証

 製造業各社の製品や生産に関するOT領域のデータを企業間で共有するために、IT領域に位置するプラットフォームと、OT領域に位置するコントローラーを安全に相互接続する。5Gなどのモバイル系ネットワーク、グローバルネットワーク、エッジコンピューティングサービス「SDPF Edge」「withTrust」と、オムロンのコントローラーを接続し、生産工程で把握した原材料の種類やエネルギー消費量、品質などのデータを精緻に収集、分析、活用できる仕組みを共同で検証するとしている。

高い生産性とエネルギー効率を両立したモノづくり現場の実現

 自動化ソリューションをOT領域で提供することで、高い生産性とエネルギー効率の両立を支援。生産現場の設備の稼働率や制御方法の最適化により最小化されたカーボンフットプリントを精緻にデータ化し、CO2排出量の削減・可視化を可能にしていくとのこと。また、資源循環に向けた各資源の使用状況や廃棄状況の可視化と、再利用促進の実現に向けた共同での技術検証を開始するという。

共創のイメージ図<br/>[画像クリックで拡大表示]
共創のイメージ図
[画像クリックで拡大表示]

 NTT Comとオムロンは今後、上記取り組みを製造業を中心とする顧客にワンストップで提供し、ITとOT領域のトータルな課題解決を目指すという。また、同プラットフォームをグローバルな製造業向けシステムやクラウドの接続に拡大させ、すべての製造業が国際標準インターフェイスに対応しグローバルに成長し続けることを支援するとしている。

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