デル・テクノロジーズは、三愛会 大分三愛メディカルセンター(以下、大分三愛メディカルセンター)が、デル・テクノロジーズのソリューションを採用したと発表した。今回の採用により、各種業務のデータが一元管理できる環境を構築したという。
同病院では従来、各種業務のデータが一元的に利活用できる環境が必要だったが、各システムが個別に構築されていたため、同じ患者様であっても、病院と介護施設ではIDが異なるといった状況が生じていた。さらに旧環境は、VMware仮想化基盤と個別物理サーバーの混在環境で、かつ旧仮想化基盤が3つの階層構成で構築され、複数ベンダーが関わっていたこともあり、不安定な状態に悩まされていたという。
これらの課題を網羅的に解消できるソリューションを探したところ、拠点/部門の物理サーバーも含めたすべての業務システムをシンプルに統合でき、将来的な拡張も容易に行えることから、デル・テクノロジーズのHCI製品の「Dell VxRail」、データ保護専用コンバージドアプライアンスの「Dell PowerProtect DP Series」を採用。また、VMware環境との親和性が高く、旧仮想化基盤からの移行が容易であることに加えて、ハード/ソフト/VMware基盤を含めたワンストップ サポートがデル・テクノロジーズから受けられる点、事前検証が不要でスピーディーに作業が進められる点なども評価されたという。
同ソリューション採用により、個別物理サーバーで稼働していたシステム群を集約化できたほか、グループ社会福祉法人の介護系システムも統合することができ、その際に実施したノード増設作業も無停止で行うことができた。また、全ての環境を単一のコンソールで統合管理できるため、運用管理に要する手間や時間を軽減し、設置スペースも旧環境の2ラックから約2分の1ラックへと減少し、省電力化も図ることができたという。パフォーマンスは、旧環境の約5倍の性能向上が果たせたとしている。
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