SAPジャパンとSkillnoteは、スキルマネジメントシステム「Skillnote」を、SAPインダストリークラウドソリューションとして、世界各国のものづくり企業を対象に提供開始することを発表した。
SAPインダストリークラウドソリューションは、業界のニーズに特化したソリューション群。今回提供対象となるのは製造業界で、ユーザー企業は、同業界に特化したソリューションパッケージの1つとして、Skillnoteを利用できるという。
Skillnoteが同ソリューションに加わったことにより、製造業向けERP「SAP S/4HANA Manufacturing for Production Engineering and Operations」(以下、SAP PEO)と「SAP Business Technology Platform」を通じて、システム連携が可能になる。SAP PEOとの連携により、以下のような活用が可能だとしている。
- 無資格者による作業を防ぎ、品質と安全性を担保:Skillnoteのスキルデータに基づき作業実施可否を判定することで、無資格者による作業を防ぐ
- トレーサビリティの強化:何を、いつ、どこで、誰が作業したかといった履歴を記録し、データベース化。「誰が」に該当する情報にSkillnoteのスキルデータを紐づけることで、作業者のスキルや資格、教育受講履歴などを過去に遡って追跡可能
- 作業時間に応じたスキルの習熟度判定:SAP PEOで管理される従業員個々の作業履歴データをSkillnoteに連携することで、作業時間とスキル習熟度の分析および判定の自動化を検討。評価精度の向上や、評価管理業務の効率化、配置や育成への活用を想定
両社は今後、SAP PEOとSkillnoteの連携強化に加え、他のSAP製造業ソリューションとの連携も進めていくという。
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