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『マルチクラウドデータベースの教科書』(AD)

DBソムリエに聞く、DBaaS市場の現況とデータベース担当者が抱える悩み──自社に適したベンダーをどう探すか?

『マルチクラウドデータベースの教科書』発売記念インタビュー

 2024年8月6日に翔泳社から発売された『マルチクラウドデータベースの教科書 クラウドロックインを乗り越えるデータベースの構築ノウハウ』。4大クラウド(AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、Oracle Cloud Infrastructure)のDBaaSを比較しながら徹底解説しているほか、マルチクラウドデータベースがもたらす価値や、マルチクラウド推進の際に必要なポイント、留意点などを詳しくまとめている。今回は、その共著者の一人である小林隆浩氏に、昨今のDBaaS市場を取り巻く環境や、データベース構築の担当者が抱える課題、そしてその悩みに応えるべく本書の執筆に至った信念について話を伺った。

なぜDBaaSがここまで注目されているのか

著者の一人である小林隆浩氏
著者の一人である小林隆浩氏

──クラウドへの移行が加速している中、なぜ「DBaaS」に注目が集まっているのでしょうか。また、本書では「AWS・Azure・Google Cloud・OCI」の4つをメガクラウドベンダーとして取り上げていますが、DBaaSをめぐる市場の現況について教えてください。

小林:データベースは他のシステムコンポーネントと比較しても管理が難しく、クラウド以前から運用負荷の高さが課題となってきました。そのため、クラウド上にアプリケーションを展開したとしても、データベースはオンプレミスのまま使い続けるケースや、クラウドの仮想マシン上にself-hostedと言われる形でユーザー管理のデータベースを展開する例も見られました。

 しかし、各クラウドベンダーのサービス品質が向上していく中で、データベースもマネージド、つまりDBaaSでの利用にメリットが生まれるようになりました。大きなメリットの1つは、高い運用負荷をクラウドベンダーにオフロードすることで、ユーザーはアプリケーションの開発にリソースを集中できる点です。データベースでは数年おきにバージョンアップが発生しますが、そうした作業もオンプレミスと比較すれば遥かに容易となります。

 そのため、既存システムの移行や新規構築において、DBaaSの利用が選択されることが非常に多くなってきました。なかでも利用率トップのAWSでは、意欲的なサービス開発と長年の運用実績に基づく安定性から、Amazon RDSやAuroraなどのDBaaSを選ぶユーザーが増えています。

 それを追いかけるAzureやGoogle Cloudでも、小規模からハイパースケールまで対応できるDBaaSを取り揃え、毎年のカンファレンスで新機能をアピールしています。また、Oracle Databaseを擁するOCIは、他クラウドとの連携に乗り出し、過去に利用に制約を設けていたクラウドでも積極的な姿勢を示すようになりました。

 さらに米国では、スタートアップ企業によるデータベースの開発が盛んですが、彼らもクラウドでDBaaSを提供するようになり、その利用実績をアピールしています。ベンダーとしても、従来型のサポート主体ビジネスではなく、ユーザーから直接的に売り上げを得ることができるようになり成長が加速しています。

 クラウドベンダーによるDBaaSの拡充と、スタートアップによるNewSQLなどの新しいデータベース開発は、お互いに高めあいながら、市場全体を大きく成長させていると見ることができるでしょう。

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誰もがクラウドベンダーを「制約なく選びたい」、しかし現実は……

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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