マルチクラウドに関する記事とニュース
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2021/11/12
Oracle三澤社長が語る「ミッションクリティカルのモダナイズ戦略」とは
OracleがパブリッククラウドのOracle Cloudそのものを顧客のデータセンターで利用できるようにする「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」を発表したのは2020年の7月。その際、いち早く採用を決めたのが野村総合研究所(NRI)だ。NRIが金融機関向けに提供する投資信託窓販向けソリューション「BESTWAY」を、これで動かすことを明らかにした。そして1年後の2021年7月から、NRIのデータセンター内に導入されたOracle Dedicated...
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2021/09/29
クラウド各社のコスト最適化戦略に注目 AWSのCFM、NTTドコモのマルチクラウドのコスト削減事例
事例取材をしていると、AWSの評価ポイントとして利用継続でサービスコストが安くなることを挙げるユーザーは多い。実際AWSでは、過去10年間に85回の値下げを実施している。オンプレミス製品の場合は、導入時に大きなライセンスコストが発生し、さらにサポート費用が毎年必要だ。継続した利用で、サポート費用が上がるものもある。クラウドではサービスの裏側で利用されるハードウェアも適宜更新され、同じ利用費用でより新しい性能の良いITインフラが得られることもある。
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2021/09/03
サーバーワークスがGoogle Cloud市場に参入、新会社「G-gen」でマルチクラウド事業加速
マルチクラウドが、ここ最近のIT業界では1つのキーワードとなっている。Amazon Web Services(AWS)がリードするIaaS、PaaS領域があり、ここではMicrosoft AzureやGoogle Cloudも成長しており、Oracle CloudやIBM Cloudも市場で一定の評価を得ている。他にも国内ベンダーがあり選択肢の幅は広い。SaaSはSalesforce.comがリードし、先日日本法人社長が交代したServiceNowも元気だ。他にもBoxやDropboxのような...
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2020/12/09
名著『クラウドインフラとAPIの仕組み』著者が語る「クラウドの大変化」
翔泳社から発行されている書籍『絵で見てわかる』シリーズは、ITの高度な技術をわかりやすいイラストで解説する本として人気だ。EnterpriseZineでも、これまで『絵で見てわかるITインフラの仕組み』と『絵で見てわかるクラウドインフラとAPIの仕組み』のエッセンスとなる内容を、抄録で紹介してきた。今回は、『絵で見てわかるクラウドインフラとAPIの仕組み』の共著者の一人である執筆当時AWSで現在はIBMの平山毅氏に、本書の発行以降のクラウドAPIの変化とともに、抄録記事を読む上でのポイントを語...
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2020/09/04
Red Hatの買収でIBM CloudもGen2に進化しターゲットはエンタープライズ
コロナ禍で、企業の多くは厳しいビジネス環境にある。とはいえ、クラウドベンダーの業績は概ね順調だ。Salesforce.comの2021年度第1四半期(2020年2月1日から4月30日)の業績は、売上が前年比30%増の48億7,000万ドルとなっている。またAmazon Web Servicesの2020年6月末締め第2四半期の売上高は、前年同期比29%増の108億1,000万ドルだ。Microsoftの2020年6月期のクラウド関連事業の売上高も、通期で初めて500億ドルを超えた。そして、IB...
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2020/08/27
VMware環境の運用管理はクラウドベンダーに任せるべきか、自社コントロールとすべきか
多くの企業がVMwareを使いITインフラを仮想化し、リソースや運用管理の効率化を図っている。運用している仮想化サーバーの規模が大きく多くのITシステムがそこに集約され、リソースを柔軟に割り当てられるようにしていれば、その環境はプライベートクラウドと呼ばれる。プライベートクラウドで運用しているハードウェアの更新時期を迎えると、新たにハイパーコンバージド・インフラの導入やパブリッククラウドへの移行を考えることになるだろう。
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2020/07/22
RedHatはカルチャー・ファーストで組織開発を進める
Kubernetesをエンタープライズに適合させたOpenShiftによって、企業のDX化を推進しているレッドハットが、製品・技術の導入支援と並行して、ビジネスの成果を得ることをゴールにしたコンサルティング事業に力をいれている。その基本コンセプトは「アプリケーションやサービスのデプロイ、リリースを迅速化するためには、それに見合った組織文化とアプリケーションの開発を高度に支援するプラットフォームが必要」という考え方だ。
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2020/05/18
Google、IBM、MS、Oracle、AWS──各社のマルチクラウド戦略の違いとは
エンタープライズITの世界では、昨年くらいからマルチクラウドが新たなキーワードとなっている。これまでのマルチクラウドは複数のSaaSを利用しているか、Amazon Web Services(AWS)とSalesforceなどを組み合わせて利用する程度のものだった。昨今話題となっているのは、コンテナ技術やKubernetesを活用する新たなマルチクラウドの形だ。
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2020/03/24
ガートナーに訊く企業のコンテナ活用の今後(後)── AWS vs マルチクラウド陣営
2019年は国内大手企業でも、本番環境でコンテナを活用する事例が出始めた。しかし米国では既にコンテナは当たり前であり、日本とは大きな差となっている。この差の要因は、日本の多くの企業がコンテナを活用すべきアプリケーションを見出せていないため。これは、結果的に日本でのデジタル変革の遅れにつながるといった話を、ガートナーの桂島氏のインタビューを基に前編では解説した。後編ではベンダーの動きから今後のコンテナ、Kubernetes、さらにはマルチクラウドの動向を探る。
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2020/03/23
ガートナーに訊く企業のコンテナ活用の今後(前)── 企業のKubernetes活用の課題とは?
2019年、クラウドを取り巻く領域ではマルチクラウド、ハイブリッドクラウドが大きな話題となった。このマルチクラウド、ハイブリッドクラウドの実現で重要な要素がコンテナであり、コンテナ・オーケストレーションの仕組みのKubernetesだ。コンテナ、Kubernetesを取り巻く世界は、2019年にどのような変化があり、2020年以降どういった展開を見せることになるのか。ガートナージャパン リサーチ&アドバイザリ部門 テクノロジ&サービス・プロバイダー インフラストラクチャ ソフト...
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2019/05/16
マイケル・デルが語る、マルチクラウドの新定義
2019年4月29日、Dell Technologiesの年次カンファレンスイベント「Dell Technologies World 2019」が、米国ラスベガスで開幕した。Dellは2013年に株式を非公開としてプライベート化し、短期的な業績に縛られず長期的な視点で戦略を立て投資できる体制を選択した。その体制で2016年9月にはEMCを買収し、新たにDell Technologiesを設立する。そこから2年ほどが経過した2018年12月には、再び株式を公開し上場を果たしている。再上場後の新体...
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2019/04/10
クラウドのリスクマネジメントの考え方は、AI、RPAでも有用だ――KPMG 宮脇篤史氏
今やクラウドは完全に市民権を獲得し、企業がクラウドを推進している状況は目新しいものではなくなった。一方、クラウドを積極的に推進していくうえで、「リスクマネジメント」は必須となるが、利用者側が見落としがちな盲点や注意すべき点も多い。『マルチクラウド時代のリスクマネジメント』(翔泳社)の著者であるKPMGコンサルティング ディレクターの宮脇篤史氏にリスクの観点からクラウドとの向き合い方について話を聞いた。
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2019/02/12
クラウドを利用しないことがリスクになる時代!リスクを正しく理解し、積極的に使いこなす
本連載は、これまで9回にわたって、クラウドサービスを利活用するにあたって検討すべきリスクと、その対応策について論じてきました。企業戦略として、外部委託先管理として、セキュリティ管理として、コンプライアンスとして、そのリスク領域は多岐に渡ることがご理解いただけたかと思います。最終回の今回は、これまでの連載の総括として、クラウドサービスの利活用に伴うリスクを改めて整理するとともに、そのリスク評価を、どのタイミングで、どのように実施すべきか、について「マルチクラウド」を意識しながら論じます。
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2018/12/27
経営層から「クラウドで大丈夫か?」と聞かれたらどう答えるべきか?
クラウド技術は年々進化しており、各企業においては、ミッションクリティカルなシステムであってもクラウド環境で構築するケースも増えてきています。そのような状況において、経営層から「クラウドで大丈夫か?」と聞かれたら、どのように回答をするのが適切なのでしょうか。経営層を前にして、自信をもって回答できるならばよいのですが、実際にはなかなか難しいと思われます。今回は、経営層がそのような質問をする意図もくみ取りつつ、どのような回答をするのが望ましいのかを解説していきます。
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2018/11/19
障害対応の長期化、セキュリティ、サービス管理の複雑化…マルチクラウド環境で想定されるリスクへの対応法
前回、クラウドのメリットを最大限に活かすための留意点について解説しました。複数のクラウドサービス利用が日常的なものとなった現在、マルチクラウド環境におけるリスクをどのように減らす(コントロールする)ことができるのかに関心を持たれている方も多いと思います。今回は、マルチクラウド時代に押さえておきたいリスクマネジメントのポイントについて解説します。
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2018/10/22
クラウドのメリットを最大限に活かすための留意点
本連載においては、クラウド活用する上で考慮すべきリスクとその対応策について論じてきました。“守りの観点”が全面に色濃く出ており、そもそもクラウドを活用していくこと自体が正しいことなのかという疑問を持つ方もいるかもしれません。本連載の趣旨を改めて説明しますと「クラウドのリスクを正しく理解したうえで、その対応策も含めてクラウド導入を検討・推進していきましょう」ということになります。今回はこれまでと視点を少し変え、クラウド利活用上のメリット(目的)や活用事例を整理しながら、留意すべきポイントについて...
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2018/09/13
「必要だけど重要視されていない」?企業システムを俯瞰する唯一の組織・運用管理の本質を語る――アクセンチュア 中寛之氏
情報システム部門の中でも消極的な印象を持たれやすい運用管理業務。ただ、運用管理なくして、企業のエンタープライズシステムは成り立たない。運用管理を専門とするアクセンチュア株式会社オペレーションズ本部 シニア・マネージャーの中寛之氏は「運用管理は、ビジネスそのものを支える重要な業務です」と話す。同氏に運用管理の魅力とRPAやマルチクラウドなど新技術と運用組織の向き合い方を語ってもらった。
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2018/09/10
対岸の火事ではない!クラウドサービス利用で起こりうる事故とは?
前回、クラウドを取り巻く法規制リスクの一つとして、国内外の個人情報保護規制に着目した対応について解説しました。契約や法規制対応においてもそうですが、これまでに説明した内容を踏まえて上手にクラウドサービスと付き合っていけば、クラウドサービスに起因した事故等の発生を必要以上に恐れる必要はありません。ただし、クラウドサービスにはオンプレミスとは違ったいくつかの特徴や傾向があります。これらを意識した対応を怠れば、やはり思わぬ事故等が発生しうるのも事実です。今回は、クラウド利用において起こりがちな事故、...
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2018/07/31
GDPR、個人情報保護法…クラウドサービスを取り巻く国内外の法規制とリスク対応
前回、利用者である企業側とサービス提供者であるクラウドベンダー側の責任範囲を明確にするためにクラウドサービス契約で意識すべきリスクについて解説しました。他にも契約だけでなく、クラウドを取り巻く法規制リスクにも着目する必要があります。契約は契約の当事者間で定める約束ですが、法規制は契約の当事者に限らず広く適用されます。当然、法規制の中には契約に優先されるものもあり、特にエンドユーザー保護にかかわる法規制には注意が必要です。今回は、クラウドサービスを利用する上で気を付けなければならないクラウドを取...
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2018/06/26
その契約内容で本当に大丈夫ですか?導入企業が必ず注意しておきたいクラウドサービス契約上のポイント
前回、企業側とクラウドベンダー側それぞれの責任範囲、すなわち責任分界点をふまえた対応策を講じていく必要がある旨を説明しました。傾向としてはその際に説明した通りですが、一方で、クラウドサービスベンダーの責任やサービス内容そのものは、きちんと契約書及びSLA(Service Level Agreement)という形で明確にされます。つまり、企業が自社における責任範囲(主体的に検討・対応すべき範囲)を明確にするためには、契約書やSLAの内容を理解する必要があります。今回は、クラウドサービスベンダーが...