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週刊DBオンライン 谷川耕一

サーバーワークスがGoogle Cloud市場に参入、新会社「G-gen」でマルチクラウド事業加速


 マルチクラウドが、ここ最近のIT業界では1つのキーワードとなっている。Amazon Web Services(AWS)がリードするIaaS、PaaS領域があり、ここではMicrosoft AzureやGoogle Cloudも成長しており、Oracle CloudやIBM Cloudも市場で一定の評価を得ている。他にも国内ベンダーがあり選択肢の幅は広い。SaaSはSalesforce.comがリードし、先日日本法人社長が交代したServiceNowも元気だ。他にもBoxやDropboxのようなクラウドストレージもあれば、Microsoft 365を使っている企業は多い。これらSaaSとIaaS、PaaSを組み合わせて使うマルチクラウドは、確かに増えているだろう。

クラウドサービスを適宜組み合わせるファストSIが求められる

 一方、マルチクラウドという言葉からは、AWSやAzureのIaaSを並行して利用するイメージがある。1つのベンダーのIaaSだけでは、大規模なクラウドデータセンター障害や特定のIaaSに発生する不具合などでビジネスが止まる懸念がある。そのリスクをなくすために、複数ベンダーのIaaSを利用するのだ。

 しかしながら、このようなIaaSを複数利用するマルチクラウドはかなり少ないと言うのが、サーバーワークス 代表取締役社長の大石 良氏だ。サーバーワークスは、2000年に創業したAWS専業のクラウドインテグレーターだ。AWSの最上位のパートナーで日本では10社のみのPremier Consulting Partnerに、2014年から連続して認定されている。これまでに920社を超えるAWSの導入、運用の実績がある。

サーバーワークス 代表取締役社長 大石 良氏
サーバーワークス 代表取締役社長 大石 良氏

 同社の多くの顧客を見ても、複数ベンダーのIaaSを使うケースは少ない。一方でAWSのIaaSやPaaSを幅広く利用し、データ分析のところでGoogle CloudのBig Queryを使う。またAmazon Connectで電話業務のクラウド化を実現し、その際の音声分析はGoogleのSpeech-to-Textを、スタッフへの通知にはSlackを組み合わせて使う。このように複数のクラウドサービスを組み合わせ、スピーディーかつ安価に業務をサポートする仕組みを作る例はたくさんあると大石氏。コロナ禍を経て、クラウドサービスを有機的に組み合わせるこの「ファストSI」のニーズが高まっていると言う。

 顧客からのクラウドにおけるファストSIのニーズに応えるべく、サーバーワークスでは新たにGoogle Cloud市場に参入することを決めた。そしてアジアNo1のGoogle Cloudパートナーである韓国BESPIN GLOBAL社と合弁して、Google Cloud専業のクラウドインテグレーター「G-gen」社を2021年9月に設立することを発表した。

 BESPIN GLOBALは韓国トップのGoogle Cloudパートナーで、同社の技術サポートを得て市場参入当初からGoogle Cloudの高度なノウハウを得て、顧客の複雑な要求にも応えられるようになると、大石氏は合弁で参入するメリットを強調する。

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BESPIN GLOBALとの合弁で設立当初から最安値でGoogle Cloudのライセンス提供が可能に

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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