「週刊DBオンライン 谷川耕一」連載一覧
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2022/05/11
国産メインフレームが撤退していく中で、「IBM Z」が強気の理由
企業におけるDX推進のためには、レガシーシステムが足枷になるとの話がある。そのため企業は、レガシーシステムを急ぎモダナイズする必要に迫られている。実際のところ富士通は、自社のメインフレームの販売を2030年度に終息し、2035年度には保守も終了する。さらにUNIXサーバーについても、2029年度に販売を終息し2034年度には保守を終了すると表明している。このようなベンダーの対応からも、レガシーシステムからは急ぎ脱却する必要があると考えられる。
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2022/04/25
レッドハット 岡社長が語るOpenShiftビジネスの成長戦略──NTT東日本、東京エレクトロン、日立が導入するその理由とは
オープンソースのLinux OSをサポートと共にエンタープライズ向けに提供し、安心してビジネス現場で使えるようにしてきたレッドハット(Red Hat)。同社は今や、コンテナプラットフォームのOpenShiftを主力製品とするベンダーに生まれ変わっている。そのOpenShiftのビジネスは急成長しており、利用企業は1年前の2,800社から1,000社増え3,800社にまで拡大、日本でも既にNTT東日本や東京エレクトロン、日立など多くの企業がOpenShiftを導入し活用するに至っている。
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2022/04/18
MySQL HeatWave MLがもたらすアプリケーション開発者へのメリットとは
さまざまなパブリッククラウドで、MySQLベースのDatabase as a Serviceが提供されている。MySQLの開発元であるOracleもOracle MySQL Database Serviceを提供しており、さらにOracle Cloud Infrastructure(OCI)だからこそ実現できる機能として、インメモリのカラム型ストアを使った、分析系処理を高速化するHeatWaveでMySQLの利用用途を拡大している。
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2022/03/28
進まない「CRM定着化」問題 解決方法をVymo 原沢氏に聞く
2022年3月3日、IBMが「IBM定着化支援サービス for Salesforce」の提供を発表した。Salesforceは導入後も、時代に合わせ設定や収集するデータ、ツールの使い方などを変化させる必要がある。さらにSalesforceは年に3回のバージョンアップがあり、新機能を使いこなすためにも、Salesforceの利用を進化させ続ける必要がある。導入後も継続して利用の最適化を図り、Salesforceの価値を高め営業やマーケティングのDXを実現する。これが定着化ということだ。
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2022/03/04
SmartHRがOktaとのSCIM連携で人事情報に基づくアカウント管理の自動化を実現
OktaのようなIDaaSのソリューションとSaaSなどが連携する際は、SAML(Security Assertion Markup Language)を用いることが多い。SAMLを使えば複数のサービス間でシングルサインオン環境を容易に実現でき、部署やユーザーごとのアクセス制御も可能となる。今やグローバルなSaaSのほとんどがSAMLに対応し、Oktaなどとコード開発なしに連携できる。国内のSaaSも最近はSAML対応が進みつつある。ところでID管理との連携では、SCIM(System for...
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2022/02/01
Salesforceが本格的なCDPを発表 顧客データのインサイトシステムとエンゲージメントシステムを統合
顧客データを取り巻く環境が、急速に変化している。デジタルマーケティングやアドテクノロジーの世界では、AppleやGoogleのブラウザが3rdパーティークッキーを廃止する影響が大きな話題だ。ここ最近は個人の情報保護に対する消費者の関心も高く、今後のマーケティング活動においてオンラインでターゲティング広告の手法などを使う際に、クッキーに頼らない方法が必要となっている。
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2022/01/24
2022年のトレンドはディストリビューテッドクラウドとインダストリークラウド
2022年以降はクラウド技術をさまざまな場所で利用するディストリビューテッドクラウドが台頭し、クラウドのターゲットはエンジニアからビジネスバイヤーに変化するのではないだろうか。ガートナーのアナリスト 桂島 航氏へのインタビューを元に予測する。
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2021/12/14
ガートナー 一志氏が語った「進化するAI技術による情報提供の方法」
仕事で成果を上げるために、ビジネスパーソンが欲しているものは何か。データなのか、それを分析するための基盤なのか――答えは情報だと言うのは、ガートナー ディレクターアナリストの一志達也氏だ。ガートナーが2021年11月に開催した「IT Symposium/Xpo 2021」で、一志氏は『進化するAI技術で「情報提供」の方法をアップデートせよ』と題した講演を行った。企業におけるデータ活用は単純なレポーティングや可視化からセルフサービス型のデータ分析へと変化し、BI/アナリティクスは機械学習やAI技...
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2021/12/02
プロセスマイニング ☓ RPAで業務プロセス最適化が可能に:ABBYYとBlue Prismの協業戦略
「プロセスマイニング」は、従業員などの日々の業務活動ログなどを取得し、分析することで業務プロセスを明らかにして業務の無駄や例外処理、ボトルネックなどを見つけ出すことだ。見つかったプロセスを改善し、業務の効率化を図る。ここ最近プロセスマイニングは、RPAで自動化すべき業務プロセスを見つけ出すためにも利用されるようになり、改めて注目を集めている。
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2021/11/12
Oracle三澤社長が語る「ミッションクリティカルのモダナイズ戦略」とは
OracleがパブリッククラウドのOracle Cloudそのものを顧客のデータセンターで利用できるようにする「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」を発表したのは2020年の7月。その際、いち早く採用を決めたのが野村総合研究所(NRI)だ。NRIが金融機関向けに提供する投資信託窓販向けソリューション「BESTWAY」を、これで動かすことを明らかにした。そして1年後の2021年7月から、NRIのデータセンター内に導入されたOracle Dedicated...
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2021/09/29
クラウド各社のコスト最適化戦略に注目 AWSのCFM、NTTドコモのマルチクラウドのコスト削減事例
事例取材をしていると、AWSの評価ポイントとして利用継続でサービスコストが安くなることを挙げるユーザーは多い。実際AWSでは、過去10年間に85回の値下げを実施している。オンプレミス製品の場合は、導入時に大きなライセンスコストが発生し、さらにサポート費用が毎年必要だ。継続した利用で、サポート費用が上がるものもある。クラウドではサービスの裏側で利用されるハードウェアも適宜更新され、同じ利用費用でより新しい性能の良いITインフラが得られることもある。
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2021/09/08
多くの企業がPPAPをやめられない理由と「脱PPAP」実現の方法をHENNGEに訊いた
HENNGE Oneは、Microsoft 365、Google Workspace、BoxやLINE WORKSなど、複数のクラウドサービスへのセキュアなアクセスとシングルサインオンを実現するSaaS認証基盤(IDaaS)、さらに、メール誤送信対策、メールアーカイブ機能なども提供する国産ベンダーだ。同社はホライズン・デジタル・エンタープライズとして1996年に設立され、2019年にHENNGEに社名を変更した。設立当初はLinuxサーバーの管理ツールを提供するベンダーだったのだ。
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2021/09/03
サーバーワークスがGoogle Cloud市場に参入、新会社「G-gen」でマルチクラウド事業加速
マルチクラウドが、ここ最近のIT業界では1つのキーワードとなっている。Amazon Web Services(AWS)がリードするIaaS、PaaS領域があり、ここではMicrosoft AzureやGoogle Cloudも成長しており、Oracle CloudやIBM Cloudも市場で一定の評価を得ている。他にも国内ベンダーがあり選択肢の幅は広い。SaaSはSalesforce.comがリードし、先日日本法人社長が交代したServiceNowも元気だ。他にもBoxやDropboxのような...
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2021/08/26
安くて速いだけではない、MySQL HeatWaveも管理者負荷を軽減するための運用自律化を目指す
Oracle CloudのMySQL Database Service向け分析エンジン「MySQL HeatWave」のリリースから8ヶ月あまりが経過した。これはOracle Cloud Infrastructure(OCI)上のMySQLのマネージドサービスに、インメモリ型の分析処理エンジンをアクセラレータとして追加し、MySQLが苦手だった大量データの高速な分析処理を可能にするものだ。HeatWaveは既に国内でもマーケティング系のサービス企業などで採用され、クラウドサービスとして継続的に...
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2021/08/04
アドビの強みは「コンテンツ」と「エクスペリエンス」の両面戦略、日本法人新社長に訊く
アドビはサブスクリプション型に移行して最も成功している企業だ。PhotoshopやIllustratorなどのクリエイティブツールの売り切り型から、2011年にCreative Cloudに転換し成功を収め、現状ではAdobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloudというクラウド型のサブスクリプションサービスに移行している。その「コンテンツ」と「エクスペリエンス」という両軸の戦略について、2021年4月に新たにアドビ...