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『EnterpriseZine Press』

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『マルチクラウドデータベースの教科書』(AD)

DBソムリエに聞く、DBaaS市場の現況とデータベース担当者が抱える悩み──自社に適したベンダーをどう探すか?

『マルチクラウドデータベースの教科書』発売記念インタビュー

誰もがクラウドベンダーを「制約なく選びたい」、しかし現実は……

──DBaaSの利用をはじめ、マルチクラウド環境下での適切なデータベース構築が求められている中、多くのユーザーが抱えている課題とは何でしょうか。

小林:本来は、アプリケーションに最適なデータベースを利用するべきですし、それらがDBaaSという形で提供されているクラウドベンダーを「制約なく選びたい」という願望は、誰もが持っていることでしょう。

 しかし実際には、開発者・運用者のスキルレベルや、プロジェクト横断的に統制したいなどの観点から、データベースはおろか、利用できるクラウドもそれほど自由に選択できるわけではありません。

 そこで多くの場合、各クラウドでユースケースに対応できるDBaaSを選び、ベストプラクティスとして提示されている構成で運用を始め、社内で標準化を進めます。ですが、それだけでは対応できない要件は現実に生まれてきます。

 よくある例として、「先日、クラウドベンダーAで大規模な障害があった。こうした場合、我が社のビジネスは継続できるのか?」と、読者の皆さんは自社の役員から尋ねられることがあるかもしれません。数年前まで、これに対する一般的な回答は、「クラウドベンダーの全面障害時には、我々はビジネスを継続できません。障害時に切り替え可能な構成を別クラウドに準備するのは、技術や運用面、そしてコスト的にもハードルが高く、現実的ではありません」でした。

 これまで、ベストプラクティスは1つのクラウドベンダーに閉じた範囲で提供されてきたため、このようにマルチクラウドを想定した、可用性の要件に応えられるベンダーは多くありませんでした。しかし今後は、マネージドなマルチクラウドサービスが提供されることで、技術面や運用面のハードルが大きく下がり、コストも妥当な範囲に収まる場合、上記の質問にも「できます」と答えられる日がやってくると考えています。

 既刊の『マルチクラウドネットワークの教科』(翔泳社)で示されているように、クラウド間の相互接続は実現されつつあります。データベースでも新たなサービスが発表された際に、過去・現在の課題を振り返ることで、それがどのように解消されたのかという視点を持つことは重要だと考えます。

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これ一冊で複数ベンダーを比較できる、導入の“その先”を思い描ける

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