SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DB Magazineスペシャル(AD)

SPSSの追加で予測分析が可能に~IBM Information OnDemand 2009

“Smarter Planet”の世界とは

 2日目の基調講演では、米IBMソフトウェアグループ上級副社長兼グループ執行役のスティーブ・ミルズ氏が登壇。今開催のテーマでもある「Information-Led Transformations」による「変革」の1つとも言えるIBMの新たな取り組み「Smarter Planet」が紹介された(注2)。

注2

 IBMにおいて「Smarter Planet」というキーワードは、かつてIBMが掲げて世界中に広まった「e-Business」と同等の位置づけという説もある。

 Smarter Planetとは、ミルズ氏によれば「企業だけでなく、国家や都市を構成する社会インフラ、自然環境、資源エネルギーなどに関するさまざまな問題を、マイクロプロセッサやICタグで相互接続されたインテリジェントな仕組みで解決すること」であり、その目的を「我々が生活する社会に存在するさまざまな既存のシステムを、最新のITによってさらに効率化させて価値を高め、より住みやすい世界にすること」と位置づけた。

 コンセプトだけでは具体的なイメージをつかみにくいが、続けてミルズ氏は、すでに成果が出ている代表的な事例を、利用されているIBMのIOD製品とともに紹介した。

IODの事例を紹介するユーザー企業の担当者と、米IBM フランク・カーン氏(右端)
IODの事例を紹介するユーザー企業の担当者と、米IBM フランク・カーン氏(右端)

 例えば、米カリフォルニア州アラメダ郡では、DB2、InfoSphere、Cognosを使って社会福祉サービスシステムを導入した。6箇所に分散されていたデータベースをDWHに統合し、生活が困難な老人や子供などに関するデータをリアルタイムで収集して検索可能にした。それまで郡のケースワーカーが5ヶ月かけて調査していた情報が1分で把握可能になったという。「限られた財政の中にあって、低コストで質の高いサービスを提供できるようになった好例」とミルズ氏は紹介した。

 このほか、RFIDによる徹底したサプライチェーン管理で部品不良を削減し、在庫の適正化に取り組んでいる航空機メーカーのエアバス、特殊なセンサーとWebを使って海洋の水質汚染を監視しているアイルランドのガルウェイベイ、インテリジェントな交通監視システムによる渋滞改善のほか、公共交通機関の利用促進によってCO2排出の削減につなげたスウェーデンのストックホルム市などが紹介された。

 「いずれの例も、コストを抑えて管理を効率化し、情報の付加価値を高めるという“スマート”なシステムであり、IBMとして今後も積極的に推進していく」とミルズ氏は締め括った。

 以上、5日間にわたって開催されたIOD 2009であるが、基調講演のほかに400の技術系セッション、200のユーザーセッション、100のビジネス系セッションが開催された。一方、展示会場では、パートナー企業200社のソリューションが所狭 しと展示されていたほか、IBMからは事例を含めた数多くのIOD関連のデモが披露されていた。

 回を重ねるごとに製品が増え、展示会場の面積も拡大するIODであるが、昨今の厳しい経済環境もあいまって参加者の注目度も一段と高まっているようだった。

(DBマガジン2010年1月号より転載)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DB Magazineスペシャル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

DBマガジン編集部(DBマガジンヘンシュウブ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2019 2010/05/11 11:50

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング