Rubrikは、Google Cloud傘下のMandiantと、新たなパートナーシップと技術連携を発表した。
今回のパートナーシップによる3つの柱は、次のとおり。
①Mandiantの脅威インテリジェンスをRubrik Security Cloudに直接統合
Mandiant Threat Intelligenceによって検出された侵入、アクティブなキャンペーン、脅威に関する情報がRubrikの脅威監視機能に統合されることで、Rubrik Enterprise Editionの顧客に脅威インテリジェンスが提供される。これにより、企業はランサムウェア、マルウェア、悪意のある侵入などの脅威をアクティビティが実行される前に特定し、対処できるという。
また、Rubrikの脅威ハンティング機能と脅威監視機能は、Mandiant Threat Intelligenceがもつ侵害に関する知識をRubrikのすべてのバックアップに自動的に適用することで、安全なリカバリポイントを特定できるとしている。
②RubrikのClean Room RecoveryがGoogle Cloudに対応
被害を受けた組織がバックアップからシステムを復旧する際、バックアップ自体に再感染用のバックドアが仕組まれているか懸念が残るという。RubrikのClean Room Recoveryを使用することで、組織はこうした問題を事前に解消できるとのことだ。
クリーンなGoogle Cloud環境やマルチクラウド環境でデータの復旧と保存が可能となり、安全なテクノロジーとソリューションによって顧客を保護するという。
③Rubrikのランサムウェア対応チームとMandiantのインシデント対応チームのパートナーシップ
RubrikとMandiantは共通の顧客向けに、それぞれのランサムウェア対応チームとインシデント対応チームを集結させることで、被害者に調査と復旧の支援を拡充する。Rubrikのランサムウェア対応チームは、データ復旧とバックアップの統合および利用方法に関する専門知識を提供。Mandiantのインシデント対応チームは、組織のインシデント対応能力を強化し、アクティブな侵害に対応するという。
今回のパートナーシップにより、RubrikとMandiantの共通の顧客は攻撃が発生した場合、最も重要な時期にできるだけ早く事業を再開可能になるとしている。
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