カラクリは2024年9月3日、武蔵野銀行の顧客問い合わせ対応チャネルに、高精度AIチャットボット「KARAKURI chatbot」、AI搭載FAQツール「KARAKURI smartFAQ」を2023年より導入したと発表した。
同行では2018年12月にチャットボットを導入したが、質問と回答のデータをExcelで管理しており、煩雑さをともなっていたという。また、類似業務であるホームページの「よくあるご質問」(以下、FAQ)とは別々に管理されていたことから、それぞれ担当が必要となり、運用面でも課題を抱えていたとのことだ。これらの課題解決に向け、チャットボットとFAQを一元管理するKARAKURIシリーズの導入を決定したとしている。

同行はこの導入により、以下のような成果があったという。
- チャットボットとFAQの一元管理を実現し、運用工数を約50%削減
- 2023年度における月平均の利用者数が約2,000に達し、以前のツールと比較して月平均で約160程度(約8.7%)増加
- FAQの対応満足率が70%以上を達成
今後は、同行のトップページをはじめ、住宅ローンや相続手続き、電子マネー関連など顧客からの問い合わせが多い分野に対応領域を拡大していくとのことだ。
【関連記事】
・カラクリ、AIエージェントとして使える国産LLMを一般公開 外部ツールを活用して作業代行
・カラクリ、「KARAKURI LM 8x7B Chat v0.1」公開 MoEモデルを学習
・カラクリ、700億パラメーターのLLMを開発 今後はカスタマーサポート特化型LLMとして改良へ
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア