
2024年10月3日、テラスカイは年次イベント「TerraSkyDay 2024」を開催。ANAインターコンチネンタルホテル東京に会場が設けられ、オンラインでも配信が行われた。同社 代表取締役CEO 社長執行役員 佐藤秀哉氏がホストを務めるキーノート講演では、先日の資本業務提携で注目を集めたNTTデータの代表取締役社長 佐々木裕氏をはじめ、かんぽ生命保険や大阪ガスなども講演を行った。
NTTデータ社長が語る、テラスカイとの資本業務提携
「クラウドが作る新時代」をテーマに掲げたキーノート講演に、テラスカイ 代表取締役CEO 社長執行役員 佐藤秀哉氏が登壇すると、「我々の歴史は、クラウドの歴史とも言えるかもしれない」と話を切り出した。テラスカイグループは、SalesforceやAWS(Amazon Web Services)、Google Cloud、Microsoft Azure、SAPなど、大手クラウドベンダーのパートナー企業として大きな位置を占めているとして、最上位資格を取得しているエンジニアも多数擁していると強調。現時点では、Salesforce認定資格者数は国内1位だと語る。

2006年にSalesforce専業のインテグレーターとして創業した同社は、グループ会社の設立、タイと米国を足掛かりとした海外展開、MA(Marketing Automation)領域への投資、VCの立ち上げなど、多角的な事業成長を遂げてきた。そして、2024年4月12日にNTTデータとの資本業務提携を発表している。
佐藤氏は「無借金経営を続けている中、より多くの日本企業にクラウドを提供していきたい。そのために出資をいただいた」と述べて、NTTデータ 代表取締役社長 佐々木裕氏に水を向けた。
佐々木氏は「テラスカイと取り組みたいことは、顧客接点の変革だ」と述べ、NTTデータとして“戦い方”を変えていると話す。いかにユーザーの成果を上げることができるのか、コンサルティング部隊による提言で終わるのではなく、世界最高水準でのシステム構築による実装、その上で各アセットへの投資を行っていきたいとする。その舵取りにおいて、金融や交通などの特定業界における共同サービスの企画、tsuzumiなどの生成AIを活用した新サービス、Salesforce人材の獲得などをテラスカイとの提携によって狙うという。

株式会社テラスカイ 代表取締役CEO 社長執行役員 佐藤秀哉氏
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まずは、地域金融機関向けにSalesforceを中核に据えたCXソリューションを展開していくとのことだ。「これまでテラスカイやBeeX、サーバーワークスとビジネス接点はあったが、資本業務提携は親戚になるようなものだ。テラスカイグループのエンジニアリング力の幅広さを感じており、このコラボレーションをいかに果実にしていくべきかだ」と佐々木氏は述べた。
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岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)
1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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