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川崎重工業がデジタル活用で目指す未来創造──産業界一丸での“IX”で成し遂げるイノベーションとは

未来の創造にはデジタル技術の力が不可欠

 川崎重工業は長い歴史の中で、輸送、エネルギー、産業用設備など多様な産業で事業を推進し、それぞれの分野で高度な技術を磨き上げてきた。2020年に掲げたグループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを~Trustworthy Solutions for the Future~」では、この技術力を活かし、各事業が連携し合うことで、グループ全体として社会課題の解決に挑む姿勢を示している。

 同ビジョンの下、川崎重工業は今後注力する事業分野として「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」の3領域を定め、成長を目指す事業体制への変革に取り組んでいる。

 中谷氏は、「急速に変化する社会の中で革新的なプロジェクトを推進し、未来を創造するためには、デジタル技術の力が不可欠だ」との考えを述べ、これまでに同社が取り組んできた成果を説明した。

 「安全安心リモート社会」の領域では、国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」がある。これは、術者の繊細な動きを再現し、直接人の体に触れる精密な手術を可能にするロボットだ。この技術は同社が産業ロボット分野で培ったもので、複数のアームが互いに干渉せずに適切な手術を実現するという。さらに、情報通信技術の活用により、5000キロ離れた場所からでもストレスのない遠隔操作を可能にし、地域間の医療格差解消や遠隔医療の発展に貢献すると期待されている。

 「エネルギー・環境ソリューション」の領域では、水素インフラの整備に取り組んでいる。様々な物質から生成可能で、燃焼時にCO2を排出しないことから、持続可能なエネルギー源として注目されている水素だが、同社はこれの「製造」「輸送・貯蔵」「利用」における技術力を活用し、カーボンフットプリントの削減や国内水素取引の管理など、水素プラットフォームの構築に注力している。

 「近未来モビリティ」の分野では、無人で物資を輸送するヘリコプターや四輪車、ロボット技術を組み合わせ、新しい輸送手段を提供することを目指している。これにより、災害時などに山岳地帯での救援物資の安全かつ迅速な輸送が可能となる。また、鉄道輸送の安全性を追求するため、北米市場向けに軌道遠隔監視サービスを展開しており、メンテナンスの省人化・省エネ化やコスト削減に寄与しているという。

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務とWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業した。編集プロダクション業務では、日本語と英語でのテック関連事例や海外スタートアップのインタビュー、イベントレポートなどの企画・取材・執筆・...

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