ビジネスマンの“時間を奪う”メールこそ生成AI活用を!Gmailに出現した「Gemini」活用の一歩
#2:Gemini in Gmail:AIで進化するメールの可能性

第1回に引き続きJagu’e’r GWS 分科会のメンバーがお届けします。今回は、普段、営業職の奥原とエンジニア職の野間が、それぞれの専門知識を活かして執筆しました。野間からは、現代のメール環境と課題、Gemini in Gmailの特徴と機能について、技術的な視点から詳しく解説します。奥原からは、企業での活用事例、導入による組織全体への影響について、具体的な事例を交えながら紹介します。
1日平均2時間も費やすメールの送受信、慢性的な課題に
現代のビジネスシーンにおいて、メールは私たちの業務に欠かせないコミュニケーションツールです。特に社外とのやり取りでは積極的に活用され、重要な情報伝達の手段となっています。
日本ビジネスメール協会の『ビジネスメール実態調査2024』によると、ビジネスパーソンはメールを1日平均12通送信し、48通受信しているそうです。約9割に上る人がメール添付でファイル送信を行うと回答しており、メールが情報伝達の中心的な役割を担っていることが分かります。
必要不可欠な存在である一方で、日常的なメール活用は、大きく2つの課題を生んでいると言えます。一つは情報過多の問題。複数の議題や指示、添付ファイルなど多くの情報を詰め込みすぎることで、重要な内容が埋もれてしまうケースが増えています。1通のメールを読むのに平均1分27秒、書くのに平均5分57秒かかるといわれており、送受信数に掛け合わせると、メール対応だけで1日約2時間も費やしていることになります。もう一つは、コミュニケーションの複雑化です。文字情報だけでは、書き手の意図や感情が正確に伝わらない場面が少なくないうえに、CCやBCCの多用や複雑に連なるスレッドにより、情報の見落としや誤解が生じやすくなっています。
これらの課題は、業務効率の低下、余分なコミュニケーションコストの発生、意思決定の遅延といった悪影響につながりかねません。こうした課題の解決策として、生成AIを活用したメール環境の改善が注目されています。
Gmailに統合された「Gemini」の活用事例
情報過多とコミュニケーションの複雑化という慢性的な課題に対して、Geminiを使うことでどのように変わるのでしょうか。Gmailの右上にあるGeminiを活用した具体例を紹介していきます。

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奥原 久允(オクハラ ヒサヨシ)
Google Workspaceの営業として提案、導入に従事。顧客規模はSMB〜Enterprise企業までを幅広く経験。2022年、2023年にGoogle Cloud Partner All-starに2年連続選出。Google Cloud Partner All-star 22,23
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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野間 風花(ノマ フウカ)
2023年より、エンジニアとして企業/自治体/学校向けGoogle Workspaceの導入、活用支援に携わる。Google Cloud Partner Top Enginner 2025選出。Google Cloud Partner Top Engineer 2025
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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