鳩山と小沢の「夫婦関係」は?
鳩山家の亭主としての女房が幸夫人なら、民主党代表としての鳩山の女房は幹事長の小沢一郎である。恐妻家は浮気や無駄な浪費を抑え、家庭円満になる。しかし、幹事長が首相より強いと何かとトラブルを招き易い。

今の内閣、民主党の家長は実質的に小沢である。内閣は鳩山、民主党は小沢という「二重権力」構造も、結局は、いずれも小沢が掌握。鳩山は単なる表紙で、完全に牛耳られてしまっている。
地方自治体や業界団体からの全ての陳情は原則として民主幹事長室に窓口を一本化し、前回の衆院選のマニフェストに掲げたガソリン税といった暫定税率の廃止も国民との約束を破り、小沢の指示で維持することとなった。こうした一連の小沢の暴走をストップできない鳩山。これでは亭主失格である。小沢は鳩山にとって良妻なのか悪妻なのか。これからの「夫婦関係」に注目していきたい。(敬称略)
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丹羽 文生(ニワ フミオ)
1979年、石川県生まれ。衆議院議員秘書、作新学院大学総合政策研究所研究員等を経て、拓殖大学海外事情研究所助教。この間、東北福祉大学非常勤講師等を歴任。専門は政治学。著書に『保守合同の政治学』(共著、青山社)等多数。
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