オラクルは、プロセス製造固有の要件に対応するため、「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing(SCM)」に新機能を追加した。
今回の機能強化は、原材料を混合・調合して製品を製造する企業が、統合クラウドソリューション上で、配合(フォーミュラ)、レシピ、原材料、バッチ実行の連携を実現し、生産状況のリアルタイム可視化を高め、規制要件へ対応することを支援するものだという。新しい機能は、「Oracle Cloud SCM」の一部である「Oracle Fusion Cloud Manufacturing」で利用可能だとしている。
主な新機能は以下のとおり。
レシピおよび歩留まり管理の効率化
- 配合・レシピ・バッチの同期:配合変更をレシピに自動で同期し、AI支援のwhat-ifシナリオで影響を受けるバッチを更新することで、製品品質の一貫性と規制対応を支援
- 工程別歩留まりモデリング:各工程の歩留まりをモデル化し、配合に寄与する原材料に基づいてバッチ数量を追跡することで、プロセス損失の把握と管理を支援
柔軟なバッチ製造実行
- バッチサイズ範囲の定義:バッチサイズに基づいて適切なレシピを自動選択し、需要変動に応じた生産調整を支援
- 中間投入・中間産出の追跡:工程ごとに実際に投入した原材料と産出物に基づいてバッチ数量を動的に算出し、生産トラッキング精度の向上を支援
プロセス実行の連携強化
- 工程内の原材料シーケンス:同一工程内で原材料を複数回、順序付けて払い出しできるようにし、トレーサビリティ向上と誤りの低減を支援
- 複数工程にまたがる連産品・副産物の回収:複数工程を跨いで連産品・副産物を完了処理できるようにし、生産結果の把握を支援
- 電子バッチ記録の承認:完了バッチの電子レビューと電子署名を可能にし、監査可能な生産記録により規制対応を支援
- Smart Operationsとの統合:クラウドベースの「Smart Operations」を通じ、工場設備から工程数量を直接取得し、製造実行と連携することで、生産管理精度の向上を支援
原材料のトレーサビリティと統制の強化
- ロット別単位換算:ロット間のばらつきを考慮し、ロット別の単位換算を自動適用することで、在庫・生産・出荷の正確な管理を支援
- ロット等級の記録:生産時に各ロットの等級を記録・分類し、品質基準の維持を支援
- 期限切れロットの使用防止:生産における期限切れ原材料の使用をブロックし、リスクと廃棄の低減を支援
- 製品ロットの有効期限の自動計算:原材料の有効期限と製造タイミングに基づいて完成品の有効期限を自動算出し、賞味・使用期限管理の精度向上を支援
【関連記事】
・オラクル、営業・マーケティング・フィールドサービス向けの役割別AIエージェントを追加
・Oracle NetSuiteに新たなAI搭載の新機能・ソリューション群 取引処理やプライシングの意思決定を自動化
・「Oracle Database@AWS」国内提供開始 オラクルとAWS間で“ゼロETL統合”提供へ
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
