なぜ内製化した業務アプリは現場定着しないのか──DXを失敗に追い込む「UI/UX」の軽視
エンタープライズ規模でも活用が進む、新時代の「ノーコード基盤」とは
DXや業務アプリケーションの内製化を推進する企業が増加する一方で、「アプリケーションを作ったものの現場に定着しない」「結局使いなれたExcelや紙の運用に戻ってしまった」という失敗が後を絶たない。DXプロジェクトの約7割がPoC(概念実証)止まりとも言われる中、PoCを乗り越えて本番環境で使われつづけるシステムと、そうでないシステムの違いはどこにあるのか。エンタープライズ向けノーコードアプリ開発プラットフォーム「Platio Canvas」を提供する、アステリアに“現場DX”を成功させるためのポイントを聞いた。
なぜ現場主導のDXは「定着の壁」に阻まれるのか
コロナ禍以降、多くの企業がDXや業務アプリケーションの内製化に取り組んできた。ノーコード/ローコードツールの普及によって、業務部門が自らアプリケーションを作るための環境も整いつつある。しかし、その実態を見るとPoCまでは順調に進むものの、いざ本番環境へ移行する段階で頓挫したり、現場に導入されても使われずに元のExcelや紙の運用に回帰してしまったりといったケースが多々見られる。
では、なぜ現場主導のDXは“定着の壁”に阻まれるのか。アステリアの東出武也氏は、アプリケーション開発者が「つくったら終わり」という姿勢になりがちなこと、そしてツール自体の制約も相まって「UI/UXが軽視されてきた」点に要因があると指摘する。
アプリケーションを開発するうちに、気がつけば構築することがゴールになってしまったケースはないだろうか。業務アプリケーションは、現場で使われてからが本番であり、改善をつづける体制がなければ、いずれ使われなくなる。そして何よりも、現場での定着を左右するUI/UXは、特に業務アプリケーションの開発においては軽視されがちだ。
「UI/UX」の軽視がデータ/AI活用の基盤を崩す 業務アプリケーション特有の難しさ
業務アプリケーションは、現場の従業員が日々利用するツールだ。入力項目が多すぎる、ボタンが押しづらい、画面遷移がわかりにくい……そうした、日々の小さなストレスの積み重ねが、やがて致命的な“利用者離れ”を引き起こす。現場のユーザーにとって最も重要なのは、高度な機能要件を満たしていることではなく、いかにストレスなくスムーズに使えるかである。
BtoCのアプリケーションであれば、使いにくければユーザーはただ離脱するだけだ。しかし、社内向けの業務アプリケーションは会社から利用を強制されるため、使い勝手が悪いと現場は「入力を後回しにする」「手元のExcelで管理し、月末にまとめて代行入力する」といった行動をとるようになる。結果としてデータの鮮度や正確性が失われ、企業が目指すデータドリブン経営やAI活用の基盤そのものが根底から崩壊してしまう。
しかし、従来の業務アプリケーション開発においては、使い勝手を大きく左右するUI/UXは二の次とされてきた。古くからある手組みの業務アプリケーションや旧来の社内システムは機能性を重視するあまり、ユーザーにとっての使い勝手やデザイン性が十分に考慮されてこなかったのだ。
近年普及しているノーコードツールも、この課題と無縁ではない。多くのツールは、テンプレートをベースにアプリケーションを構築する仕組みを採用しており、特定の業務を素早くアプリケーション化する用途では大きな効果を発揮する。一方で、利用範囲が広がるにつれて、そのテンプレート構造が“UI/UXの制約”となる場合もある。
たとえば、ノーコードツールの利用が部門単位から全社規模へと広がり、複数のシステムをまたぐような業務フローを統合するような場面だ。複雑な要件にあわせた画面設計や遷移を実装することが難しく、UI/UXの自由度に限界が生じる。その結果、現場の業務をシステムのテンプレートにあわせざるを得なくなり、そこで生じた“小さな使いにくさ”がアプリケーションの定着を阻む。
「Platio Canvas」が実現する、圧倒的な自由度と継続的な改善サイクル
これまで多くの現場DXを支援してきたアステリアは、業務アプリケーションの定着を左右する要因として、UI/UXの壁を誰よりも痛感していた。現場で真に使われつづけるためには、企業ごとの業務プロセスに完全にフィットする自由なUI/UX設計、そして全社展開に耐えうる強力な基盤が不可欠──そこで同社が新たに投入したのが、エンタープライズ向けノーコードアプリ開発プラットフォーム「Platio Canvas」だ。
最大の特長は、その名の通り「キャンバス型UI」による圧倒的な自由度の高さだ。テキストや画像、ボタンなど20種類以上の多彩な部品を、キャンバス上の好きな位置に自由自在に配置できる。
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画面遷移やアクションの設定も思いのままに設計可能であり、企業のブランドイメージに沿ったカラーやフォントのカスタマイズにも対応可能だ。そのため、業務アプリケーションにとどまらず、コンシューマー向けとしても利用できるだけの高いデザイン性と操作性を兼ね備えたアプリケーションも構築できる。
こうした高い柔軟性こそが、現場からの細かなフィードバックを即座に反映し、使い勝手を向上しつづける「改善サイクル」を回す原動力となる。現場の声をアプリケーションに反映できる環境こそが、現場に定着するアプリケーションを生み出すことにつながっていく。
「ガバナンス」「IDフリー」「データ連携」 全社展開を支える3つの要素
Platio Canvasは、単にアプリケーションを簡易的に作成するツールではない。大手企業でも全社規模で使いつづけることができる「内製基盤」として設計されている。ここを支えるのは、「ガバナンス」「IDフリー」「データ連携」という3つのポイントだ。
まずは、ガバナンスとセキュリティの高さ。エンタープライズでの利用を前提としており、2段階認証や外部アクセス制限といった高度なセキュリティ要件に対応。各部門で個別にアプリケーションが乱立し、データが分散・サイロ化することを防ぐために情報システム部門がデータを統制できる。
次に、IDフリーによる全社展開の容易さだ。多くのノーコードツールが採用している「1ユーザーあたり月額〇〇円」という課金体系では、特定の部署でのスモールスタートから全社規模へと展開する際、ユーザー増加にともなうコストの膨張が大きな壁となる。しかし、Platio Canvasでは「ユーザー数無制限」のライセンス体系を採用しているため、追加コストを気にすることなく、ビジネスの成長や適用業務の拡大にあわせて大規模な全社展開が可能だ。
そして、アステリアが提供する「ASTERIA Warp」との連携による、企業データの厳密な管理と拡張性も強みだ。特に大手企業においては、アプリケーション単体でデータが完結することはあり得ない。企業独自の厳密なデータ統制やマスタ管理が必要な環境下において、国内EAI/ESBソフト市場で19年連続市場シェアNo.1(出荷数量ベース)の実績をもつASTERIA Warpの連携機能を最大限に利用できる点こそが、Platio Canvasの優位性といえる。
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新しいアプリケーションをつくるたびに独自のデータベースを持たせてしまうと、社内にマスタデータのコピーが散乱し、データのサイロ化を引き起こしてしまう。しかし、ASTERIA Warpを介することで、基幹システムのマスタデータを常に「唯一の正しいデータ(Single Source of Truth:データの一元管理の原則)」として維持したまま、アプリケーション側には必要な情報だけをセキュアに表示・更新させることが可能となる。
堅牢なバックエンド(ERP)と柔軟なフロントエンド(Platio Canvas)を分離しつつも、シームレスにつなぐアーキテクチャは、大手企業の厳しい要件に応えられるだけの内製基盤といえるだろう。既存の基幹システムとシームレスかつセキュアに接続できることで、Platio Canvasを基幹システムのモバイルフロントとしても活用できる。
まずは6時間で体感! 「爆速6」と無料トライアルで内製化へ
DXに向けた内製化は、ツールを導入して終わりではない。東出氏は、これから本格的に内製化を推進しようとする読者に向けて、「内製化は単なるコスト削減のための手段ではなく、企業の競争力を高め、変化に強い組織を作るための取り組みです。まずは小さく始めて、現場で成功体験を積み重ねていくことが重要です」とメッセージを送る。
とはいえ、自社だけでゼロから要件を固め、優れたUI/UXを持つアプリケーションを構築することにハードルを感じる企業も少なくないだろう。そこでアステリアでは、内製化の第一歩を支援するプログラム「爆速6」を提供している。
これは、事前にヒアリングシートで業務課題を整理した上で、アステリアのエンジニアとデザイナーがオンラインで伴走し、わずか6時間でアプリの要件定義からUI/UXの策定、そして公開までを完了させる支援プログラムだ。
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現場でストレスなくアプリケーションが使われることは、自然とデータが入力されつづけるということだ。良質なデータが蓄積されつづけることで、企業の業務改善や意思決定の高度化にもつながっていく。ユーザーに使われつづけるアプリケーションの重要性が増している中、“現場に定着する”業務アプリケーションをどのように設計し、改善しつづけていくかが、これからのDXの成否を左右する。Platio Canvasは、そのための選択肢の一つといえるだろう。
1ヵ月無料トライアルを実施中! 「Platio Canvas」をさわって、体験する

本稿で紹介した「Platio Canvas」では、1ヵ月の無料トライアルを実施しています。自由度の高いUI/UXを実際に触っていただくことで、既存のノーコードツールとの違いを実感いただけます。ぜひ、「爆速6」とあわせてご活用ください。
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提供:アステリア株式会社
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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