日立製作所は4月8日、日揮グローバルのAI時代に向けたデータマネジメント高度化の取り組みとして、データ品質管理(以下、DQM)フレームワークの運用支援を開始した。
AI回答の精度は入力データの品質に依存しており、組織的なAI活用を推進するにはデータマネジメント高度化が不可欠とされる。日立と日揮グローバルはこれまで、DMBOKやISO8000といった国際的なデータ管理標準を基に、現状課題分析や将来像の定義、PDCAサイクルとOODAループを組み合わせた改善プロセス設計など、DQMの改善方針を共同で検討してきた。今後はこの方針に基づき、データ品質の継続的かつ柔軟な管理・改善が可能なDQM体制の定着を目指す。
特にAIの活用が進む中、「期待と異なる精度」「事実と異なる回答」などの課題が顕在化しているが、その多くはデータ定義や品質が一定でないことが要因であるという。DQMを現場へ実装し、組織横断的に品質改善を進めるには合意形成や専門人材の不足が課題となっているが、データ価値を引き出すため継続的な改善の仕組みづくりが急務であるとした。
日揮グローバルのEPC事業(設計・調達・建設)では、AIやIoTなどのデジタル技術活用による効率化・変革が進んでおり、日立は様々な産業分野で得たデータマネジメント知見を生かして今後も支援を続ける。具体的には、品質基準設定、モニタリング手法の確立、データマネジメント基盤の運用設計およびガバナンス構築など、DQMに求められる仕組み作りを包括的に支援する。
また、PDCAの計画的実行とOODAによる迅速な意思決定という2つのプロセスを組み合わせ、柔軟かつ持続的な品質改善を目指す。これにより、AI・デジタルツール導入の基盤となるDQMを強化し、データ価値の最大化に寄与していく。
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