完走したはずのAI PoCが立ち往生するワケ……“試作品”のまま本番稼働できるという誤解
#2:本番化と定着を阻む2つの壁
「既に動いているものがあるのに、なぜ本番化に時間がかかるのか」──これは筆者がたびたび耳にする言葉だ。第1回は、課題が定義されておらず、データの現実を確認しないまま走り出すPoCは始まった時点で詰んでいるという、PoCが始まる前に仕込まれる失敗を取り上げた。今回はその先の話となる。課題定義もデータ確認も適切に行われ、PoCが技術的に成功と判断されても、本番化にはまだ2つの壁が存在する。第1の壁は、PoCと本番システムの間にある技術的な断絶、第2の壁は誰がテーブルに座っているかという体制の問題だ。どちらも技術力の不足ではなく、前提の共有不足であり、見落とされやすい構造の問題である。
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三澤 瑠花(ミサワ ルカ)
TCS Japan AI Center of Excellence(AI CoE)deputy head / AI lab lead。AIコンサルタント/データサイエンティスト。保険・建設・製薬・小売など多業界で、AI導入プロジェクトのプリセールス(提案・営業支援)からデリバリー(実装・納品)までを...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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