大物エグゼクティブがそろって来日! そしてやっぱりラリーはすごかった!
OOWではオラクルCEOのラリー・エリソン氏やプレジデントのマーク・ハード氏をはじめとする同社のエグゼクティブがそろって来日、連日基調講演やセッションに登壇し、「Engineered for Innovation - 技術の融合が、世界を変える」を掲げるオラクルの戦略について、それぞれが力強いメッセージを発信していました。さすがにこのレベルのトップになるとプレゼンスタイルもユニーク、ほぼ皆さんが豪快にろくろを回しており、思わず話に引き込まれます。
しかし、中でも際立ったのはやはりこの方、ラリー・エリソンCEOでしょう。2日目のキーノートで京都の会場に登壇したエリソンCEO、オラクルのEngineered Systemsがいかにすばらしいか、他社がどれだけ遅れているか、少しは歯に衣着せたほうがいいのでわ……と小心者の日本人ユーザをビビらせるほどdisるdisる(笑)。講演の内容については谷川チーフのこちらの記事を参照いただくとして、「オラクルは断じてベンダロックインではない」とばっさり言い切るその姿に、すがすがしいを通り越して神々しさすら感じました。
DB Onlineでもあと数本、OOW関連の記事が掲載されますので、お楽しみに。
クラウド・ビッグデータ。モバイル×オラクル
今回のOOWはサンフランシスコで開催される米国版とは異なり、びっくりするような新製品のリリースなどはありませんでした。
全体的な印象としては、クラウド、ビッグデータ、モバイルという現在のITを取り巻くトレンドに対し、オラクルがどんなソリューションを提供しているのか、ユーザ企業は実際にどんな使い方をしているのか、といった発表が多かったように思えます。とくにアサヒグループホールディングスやソフトバンクなどのExadataによるプライイベートクラウド構築事例などは、来場者の強い関心をひいていたようです。また、ビッグデータ関連のセッションはどれも人気が高く、今さらながらバズワードとしての強さを実感させられました。
ClearTrialを買収
OOWとは直接関係ありませんが、オラクルは3月29日、臨床試験などの医療関連サービスをSaaSで提供するClearTrialの買収を発表しました。
オラクルは重要な戦略のひとつとしてインダストリ特化を謳っています。なかでもヘルスケアにおいてはクラウドベースのサービスに力を入れており、研究者とボランティアを結びつけるLabPasや、患者の無作為抽出などを行うIRT On Demandなどをすでに提供しています。ここにClearTrialが加われば、ヘルスケアのクラウドオファリングメニューは相当分厚くなると思われます。買収完了しだい、何か戦略が発表されるかもしれませんね。
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というわけで、オラクルづくしの週報となりましたが、現在、ワタクシも谷川チーフも連日の早朝出勤でかなりグロッキー気味です。あんなぎゅうぎゅう詰めの電車に毎朝乗っている方々、本当におつかれさまです。日本人のワークスタイルをモバイルとクラウドでホントに変えるべきだと痛感した3日間でした……。